旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■いい香り
正解:バジル
難易度:★★★☆☆
イタリアンには欠かせません
スープやサラダ、ソース、ドレッシングなどさまざまな料理の香りづけとして使われるバジル。熱帯アジアを原産とするシソ科のハーブで、日本での旬は7~8月。茎葉や花、種子が食用とされます。和名は「メボウキ」です。バシルは英語名で、イタリア語名はバジリコです。
薬効も高く、古代ギリシャでは王様の薬草と呼ばれていました。
日本には、江戸時代に伝わったといわれていますが、当時は食用ではなく、水に浸してゼリー状にした種子を目の異物を取り除くための目薬として使用していました。そのため、「目を掃除する箒(ほうき)」ということで「メボウキ」という和名がつけられたといわれています。
ひと口にバジルといってもその種類はじつに豊富で、150品種以上あるといわれています。
スーパーなどでよく見かけるのはふっくらとした緑葉をもつスイートバジルという品種です。爽やかな香りをもち、味がマイルドなので、カプレーゼ、マルゲリータ、パスタ、肉や魚料理、ドレッシングやジェノベーゼソースなど、幅広い料理に活用できる汎用性の高さが特徴です。
また、ガパオライスなどに使われるバジルはホーリーバジル。そもそもガパオとはタイ語でホーリーバジルのことです。このバジルは、薬効も高く「メディカルハーブ」とも呼ばれています。ミントのような清涼感があり、スイートバジルよりも香りが強めです。
少ない手間で簡単に栽培、収穫できるため、家庭菜園ビギナー向けのハーブです。
花穂を放置しておくと葉の風味が落ちてしまうため、つぼみが開く前に花穂は切り落とされてしまうため、スーパーなどでは花穂を手に入れることは難しいのですが、紫蘇と同様、花穂も美味しくいただけます。
そんな貴重な花穂もいただくことができるのが、家庭菜園のうれしいところですね。