査定額についてはじっくり考えてから売却しよう
前述のR34型スカイラインGT-Rは1999年の発売だから、年式が最も古い車両であれば、2024年には製造後25年を迎える。これから値上がりが見込める中古車とされ、しかもR34型スカイラインGT-Rは新車販売台数も多くなかったから、中古車価格が前述の2500~3000万円に達している。
スープラやスカイラインGT-Rの所有者は、資産価値が高騰して大きなメリットを得られるが、長期間にわたって大切に所有してきたクルマでもある。仮に新車価格を超える査定額が提示されても、それが今まで注いできた愛情に見合うものなのか。売却してから後悔しても遅いので、良く考えて判断したい。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/ トヨタ、日産