『ワインと手創り料理 BAROSSA(バロッサ)』 @東池袋
夫妻で作り上げた名物が今も店の人気を支える
創業24年の店を支える名物カレーはマレーシアの味がベース。その誕生秘話を要約すると、こうだ。
洋食店で修業した店主が独立する時のこと。妻の美里さんがマレーシア出身だったこともあり、夫妻共々好きな現地のカレーをメニューに加えたいと考えた。地元からスパイスを取り寄せ、日本人の舌に合うよう試行錯誤。
カレーセット 1300円(昼はサラダ・ライス&ドリンク付、夜はサラダ・ライス付1430円)
ランチで出したら口コミで評判になったそうだ。夫の確かな腕と妻の協力、いわば夫妻合作、愛の結晶カレーとでも表現しようか。
サラッとしたスープタイプだが深い旨みとコクには驚かされる。聞けば現地で一般的なココナッツミルクではなく生クリームでまろやかに仕上げているとか。今や店の軸となる料理、ブレない姿勢で味を守る。
[住所]東京都豊島区東池袋2-39-15 大場ビル1階
[電話]03-5979-1505
[営業時間]11時~15時(14時半LO)、17時半~21時半(20時半LO)※月の夜は~21時(20時LO)
[休日]日・祝
[交通]地下鉄有楽町線東池袋駅から徒歩8分
『odorat(オドラ)』 @赤羽
ランチコース限定の〆カレーに顔もほころぶ
ここで最新情報。話題のフレンチが〆にカレーを出すランチコースを始めた。とサラリと書いたがフレンチでは珍しい構成に前のめりの人もいるのでは。
店主はフランス料理の名店で修業した実力派だが、自身の料理が香りをテーマにしていることからカレーの人気店でもスパイスの使い方を学んだそう。
ランチコース 5500円(全5品)
ハーブやスパイスを料理に加えたり、噛んで弾けるフレッシュさを生かしたり、若き感性を散りばめたコースを締めくくるのがご覧のカレー。
わはっ、和牛を使った主役級の味は何だか得した気分だ。赤ワインが効いたルウは重層的な旨み、ホールカルダモンなどをローストしたスパイス香は芳ばしく爽やか。フィナーレに相応しい多幸感のある余韻を残す。
[住所]東京都北区赤羽西4-23-5 赤羽西ガーデンハウス1階
[電話]03-6356-2227
[営業時間]12時~15時(13時最終入店)、18時~22時(20時最終入店)※昼は木・金・土のみ
[休日]日・月
[交通]JR京浜東北線ほか赤羽駅西口から徒歩10分
撮影/鵜澤昭彦(タカサゴ)、浅沼ノア(kitchen 直樹)、谷内啓樹(BAROSSA、odorat)、取材/肥田木奈々
※2024年9月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。