いわゆる「大人のドリンクバー」
「ファミレスのフライヤーは優秀に違いない」と確信した揚げ物類の旨さ!なんつったってテーブルが広いし、ベンチ型のソファも含めて格別の居心地。タッチパネルでのオーダーも、喧騒渦巻く居酒屋の中で、「すいませぇぇぇん!」と声を張り上げて店員さんを呼ぶ居酒屋あるあるの面倒がなく、精神状態もすこぶる健全。
それだけじゃない。ドリンクバーの「ソフローズン」という、かき氷的ドリンク。これに焼酎混ぜたら「フローズンマリガリータ」チックなカクテル「フローズン焼酎」。この熱帯化日本に最高の清涼感。
「鹿児島産安納芋~黒みつ添え~」という大学芋風スイーツは芋焼酎に合いまくり涙腺崩壊。
ちなみに『夢庵』擁する「すかいらーくグループ」では「ガスト」にも「バーミヤン」にも「飲み放題」はない。もはや『夢庵』って、ファミレス界の盟主が誇る理想の居酒屋状態だった。しかし理想の居酒屋たる和風ファミレスは『夢庵』だけではなかった。
和風ファミレスとして日本一の店舗数を誇る関西が本拠地のチェーン『和食さと』。ここでの飲み体験の破壊力がすさまじかった。客も少ないであろう昼下がりの15時に一人来店という「酔うのは憚られる状況」で飲んでみた。
この店内の空気で気兼ねなく飲めたら「すげェな…」と思ったからだ。結論から先に書く。
超すごかった!!
当然『和食さと』にも飲み放題はある。それも、いわゆる「大人のドリンクバー」と呼ばれる、カウンターに置かれたお酒をセルフサービスで自分で好きに注いで飲むシステム。その名も「さとバル/1648円(料理を頼んだ場合の価格)」だ。
飲めるアルコールは店舗によって変わるようだが、焼酎(芋&麦)、バーボン、ジン、ワイン、梅酒にカスシとマンゴーのリキュール。そこに当然のようにソフトドリンク飲み放題のドリンクバーもついてきて、割り材に使える。いやぁ~このシステム、真っ昼間のひとり飲みに最強でした。
だって飲み始めはともかく、杯を重ねてくると、昼間から酒を何杯も頼むのは若干気が引ける。だが自分で注ぐ分にはそんな気遣いゼロ。好みの問題だが、ガンガン濃いヤツをキュ~ッといって、思わず「幸せだな~」なんて独りごちちゃったもん。
さらに料理を運んでくるのは、なんとロボット!タッチパネルのメニュー見た瞬間「大好物発見!」と即注文の「ふぐの唐揚げ」も、今回の和風ファミレス飲みで頼んだ全料理中、個人的第一位の「小海老と長芋のポン酢がけ」も、ロボットが運んできた。
ふぐの唐揚げ 768円
ようするに自由気ままな、いい意味での「ほったらかし飲み」!これは理想の居酒屋を超えた、「理想の飲み空間」ですよ。
『ファミレス飲み』といえば「ちょい飲み」利用も多いだろうが、和風ファミレス、実は「ガチ飲み」が最高!!
写真・文/カーツさとう
※2024年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「【ファミレス大研究】噂のファミレスに突撃!話題のチェーン、気になる味を覆面調査」では、覆面調査隊が『おとなの週末』の調査時に気になったファミレスやメニューを実食レポートしています。