自らも糖尿病患者という筆者が、外食チェーンで実際に食べた「低糖質メニュー」を紹介します。
外食チェーンでも低糖質の流れ
健康志向が叫ばれている今、消費者の目もだんだんとシビアになってきており、より健康を意識した食材や加工品を選ぶようになってきていると言われています。
その影響もあってか、最近では外食産業でも糖質を控えたメニューを取りいれるお店が増えてきました。まだ小規模ではありますが、メニューの中に低糖質や糖質オフといった文字が並んでいるのを見ると、今後さらにこれが加速し、一般メニューと低糖質メニューが並ぶことが当たり前のようになる日も遠くないと思われます。
そうした中、業界でもいち早く低糖質メニューを出している外食チェーンは、糖尿病やその予備軍、健康志向の人たちからい大きな期待と高い評価を得ています。
というのも、糖質量を気にして外食を控えていた人たちに対して、外食をすることができる喜びの場を提供したからです。
そこで今回は、自らも糖尿病患者である筆者がよく通う、低糖質メニューがある外食チェーンとそのメニューについてご紹介いたします。
『ガスト』の「レモンチキンバターソテー&海老と山芋とオクラ豆腐」
すかいらーくグループのひとつである「ガスト」は全国に1317の店舗数を誇るカフェレストラン。コスパの良いお店として知られていますが、最近ではタブレットを使用したセルフオーダーシステムや猫型配膳ロボットなどの最先端機器も導入しており、イマドキのファミレスとしてのイメージを構築しています。
そんなガストでは、「ガストオリジナル おいしい低糖質メニュー」として『レモンチキンバターソテー&海老と山芋とオクラ豆腐』(1099円)というメニューを展開しています。メニュー表を見てみると、監修にはその道のプロであるローカーボ料理研究家の藤本なおよ氏を起用、糖質は2皿合わせてもわずか7.9g、タンパク質は1日に必要な量の2/3の40g摂れるよう作った本格的なもの。さらに、レモンを加えることによって、ビタミンCを摂取できるよう配慮しているところも嬉しいポイントです。
低糖質メニューのお味は
レモンチキンバターソテーに使用しているチキンは、脂っぽくなく、非常にさっぱりした食感、それでいてジューシーな味わい。
それを引き立たせる脇役として使われている野菜は、レモン、玉ねぎ、ブロッコリー、ズッキーニ、パプリカ、水菜など。炒めて溶け出しているこれらの野菜たちは非常に旨みがあり、程よい酸味と相まって、主役のチキンを引き立てています。
付け合わせの海老と山芋とオクラ豆腐は、それぞれの食材に加え、大葉の千切りが入っており、やや酸味の効いたジュレのようなタレで味を整えた一品。非常にさっぱりしているので、口直しとして食べても美味しく召し上がれます。
こちらを食べて感じたのは、全体的にあっさりしており、濃厚さや脂っこさを感じさせないということ。世間では一般的に低糖質モノは美味しくないと言われがちですが、野菜やタレを上手く調理することによって強い旨みを引き出しているからか、低糖質メニューと感じることはありませんでした。