以前、『おとなの週末』特集で「サイゼリア」やファミレスで飲むという企画は行ってきたものの、そういえば和系ファミレスでは未体験。そこで、飲み放題のある店舗で実践してみた!
画像ギャラリー以前、『おとなの週末』特集で「サイゼリア」やファミレスで飲むという企画は行ってきたものの、そういえば和系ファミレスでは未体験。そこで、飲み放題のある店舗で実践してみた!
和テイストでゆったりドリンキン!『夢庵』
同じ「すかいらーくグループ」の和風ファミレス「藍屋」も飲み放題はあるが、コース料理を予約した時のみ可能の模様。ちょい飲みセット的メニューは、同グループ内のほとんどのチェーンにあるが、酒好きは『夢庵』一択か。落合駅前店で実施。
月見つくね串 2本/384円、自家製おぼろ豆富 329円、おつまみ唐揚げ 3ケ/329円
究極の自由気まま飲みまくり空間『和食さと』
飲み放題以外に、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉の「食べ放題」。それらに季節限定の食べ放題がプラスされるメニュー(秋は松茸にサーモン)まである“放題無双”な店。胃袋と肝臓がいくつあっても足りん。川崎等々力店で実施。
「さとバル」バーボン +1648円
和風ファミレス飲みだ!
『ファミレス飲み』って言葉はよく聞くし、何度もやったことあるけど…。そういや『和風ファミレス飲み』って、未だやったことないァ~と、今月号の特集タイトルを見て愕然と気づいた。
これは実際にやるっきゃ「ないッ!!」。そんな『和風ファミレス飲み』の素敵すぎた記録である。
まず行った店は、ファミレス界の盟主『すかいらーくグループ』の和風ファミレス『夢庵』。入店した夜の7時過ぎ。家族連れでほぼ満席の店内は、なんともハッピーなざわめきに満ちているが、アルコール片手のパパ&ママも多数いるので、決して『飲み』が場違いという感じはしない。
タッチパネルのメニューを見ると、そこに光るのは「アルコール飲み放題2時間/1650円(料理を頼んだ場合の価格)」の文字。瓶ビール、日本酒、ハイボール、焼酎、サワー、ワインなどがグラス交換制で頼み放題だという。
さらに料理メニューには「どんぶり」「定食」といったジャンルのひとつに『おつまみ』がある。これは和風ファミレスでの飲みが場違いどころか、完全に飲み推奨!
宇和島産じゃこ天 384円、長崎県産あじフライ 2枚/879円、刺身4点盛り 879円
飲み放題からレモンサワー。おつまみから枝豆、じゃこ天、鰺フライに刺身盛り合わせを頼んだテーブルの上は、どっからどう見ても居酒屋そのもの。いや!飲みだしたら、その盛り上がり方は居酒屋以上。
飲み放題を注文すると、ソフトドリンク飲み放題のドリンクバーもついてくるので、焼酎をストレートで頼み、好みのドリンクで割って飲めば、その自由度に酔いも加速。
いわゆる「大人のドリンクバー」
「ファミレスのフライヤーは優秀に違いない」と確信した揚げ物類の旨さ!なんつったってテーブルが広いし、ベンチ型のソファも含めて格別の居心地。タッチパネルでのオーダーも、喧騒渦巻く居酒屋の中で、「すいませぇぇぇん!」と声を張り上げて店員さんを呼ぶ居酒屋あるあるの面倒がなく、精神状態もすこぶる健全。
それだけじゃない。ドリンクバーの「ソフローズン」という、かき氷的ドリンク。これに焼酎混ぜたら「フローズンマリガリータ」チックなカクテル「フローズン焼酎」。この熱帯化日本に最高の清涼感。
「鹿児島産安納芋~黒みつ添え~」という大学芋風スイーツは芋焼酎に合いまくり涙腺崩壊。
ちなみに『夢庵』擁する「すかいらーくグループ」では「ガスト」にも「バーミヤン」にも「飲み放題」はない。もはや『夢庵』って、ファミレス界の盟主が誇る理想の居酒屋状態だった。しかし理想の居酒屋たる和風ファミレスは『夢庵』だけではなかった。
和風ファミレスとして日本一の店舗数を誇る関西が本拠地のチェーン『和食さと』。ここでの飲み体験の破壊力がすさまじかった。客も少ないであろう昼下がりの15時に一人来店という「酔うのは憚られる状況」で飲んでみた。
この店内の空気で気兼ねなく飲めたら「すげェな…」と思ったからだ。結論から先に書く。
超すごかった!!
当然『和食さと』にも飲み放題はある。それも、いわゆる「大人のドリンクバー」と呼ばれる、カウンターに置かれたお酒をセルフサービスで自分で好きに注いで飲むシステム。その名も「さとバル/1648円(料理を頼んだ場合の価格)」だ。
飲めるアルコールは店舗によって変わるようだが、焼酎(芋&麦)、バーボン、ジン、ワイン、梅酒にカスシとマンゴーのリキュール。そこに当然のようにソフトドリンク飲み放題のドリンクバーもついてきて、割り材に使える。いやぁ~このシステム、真っ昼間のひとり飲みに最強でした。
だって飲み始めはともかく、杯を重ねてくると、昼間から酒を何杯も頼むのは若干気が引ける。だが自分で注ぐ分にはそんな気遣いゼロ。好みの問題だが、ガンガン濃いヤツをキュ~ッといって、思わず「幸せだな~」なんて独りごちちゃったもん。
さらに料理を運んでくるのは、なんとロボット!タッチパネルのメニュー見た瞬間「大好物発見!」と即注文の「ふぐの唐揚げ」も、今回の和風ファミレス飲みで頼んだ全料理中、個人的第一位の「小海老と長芋のポン酢がけ」も、ロボットが運んできた。
ふぐの唐揚げ 768円
ようするに自由気ままな、いい意味での「ほったらかし飲み」!これは理想の居酒屋を超えた、「理想の飲み空間」ですよ。
『ファミレス飲み』といえば「ちょい飲み」利用も多いだろうが、和風ファミレス、実は「ガチ飲み」が最高!!
写真・文/カーツさとう
※2024年10月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「【ファミレス大研究】噂のファミレスに突撃!話題のチェーン、気になる味を覆面調査」では、覆面調査隊が『おとなの週末』の調査時に気になったファミレスやメニューを実食レポートしています。