あの頃の自分に会えるかも?バブルを再現したレトロ東京へ
バブル期の東京を体験した世代ならなら、思わず引き込まれてしまうのが、あのころの麻布十番をそのまま再現した「レトロ東京」。実在するお店や建物も当時のまま。これは一軒一軒、許可を取り実現したのだそう。精巧なミニチュアはお店やビルの中まで、実際にありそうなシーンばかり。ボタンを押すと展開するさまざまな仕掛けに驚き、すみずみまでのぞき込みたくなる。私はマイアバターをゴジラのようなサイズにして、麻布十番の街で暴れさせ、大興奮。これはハマる!
BGMには懐かしの昭和歌謡が流れ、リアルな駄菓子屋もあり、ノスタルジックな気分に。このコーナーの展示そのものが私たちの年代にはツボなはず。
ほかにも万華鏡の中に入り込んだような空間や、360度のプロジェクションマピングなどの映像作品も。常設展示では国内最大級のレールトイエリアや遊び場など、キッズが楽しめる空間もたくさんで、どの世代と訪れてもわくわくできる展示なのだ。
そして作成したアバターはそのまま沖縄各地の名所のなかで動画撮影し、リアルな世界でもちっちゃくなったり、おっきくなったりと、自在に操ることができる。
それが到着したらまず向かう理由。マイアバターを手に入れて、沖縄を自分のミニチュアと旅しよう。
映像とリアルが交錯するイマーシブな水族館も
もう一つ「イーアス沖縄豊崎」内でぜひ訪れてほしいのが「DMM かりゆし水族館」。
こちらもイマーシブな水族館で、最新の技術を活用した空間デザインが注目の的。多面大型スクリーンに沖縄の自然や名所が映し出される圧倒的な「はいさいゲート」やガジュマルの影に動物たちがひそむ「亜熱帯の森」、幻想的なクラゲのコーナーなど、「映える」展示が多く、気分があがる。空を飛ぶように泳ぐペンギンたちや、ゆうゆうと泳ぐトビエイの仲間たちを見下ろす床一面がガラス張りの水槽など、レイアウトも独創的。沖縄の海をそのまま再現したビーチやサメやナマコを触れる体験など、これから海でシュノーケリングする前の「予習」を兼ねて巡りたい。
海の生き物だけでなく、ナマケモノや大きなリクガメなどの亜熱帯に生息する動物も。ここではガラスや檻で仕切られることなく、手で触れそうな距離にいる。
「リトルユニバースオキナワ」も「DMMかりゆし水族館」も屋内にある施設。沖縄気分を盛り上げ、自然や文化を学ぶために、バカンス前に訪れるがおすすめだが、空港にも近いので、出発前の時間つぶしにも良い。また意外と雨が多い沖縄では、外で遊ぶのが難しい時の観光スポットとして覚えておくと便利だ。
バカンスに行く前に空港周りでエネルギーや知識をチャージ。これだけで滞在の深みが増す、スマートな「はずし旅」の裏技だ。
文/間庭典子
まにわ・のりこ。東京都杉並区出身。婦人画報社(現ハースト婦人画報社)退社後、米ニューヨークを拠点に活動。帰国後はフリーライターとして情報を発信。全国各地の宿、インテリア誌では200軒以上の住宅を取材するなど、旅芸人なみのフットワークを誇る。仕事柄、ラグジュアリー系リゾート体験も豊富だが、「青春18きっぷ」を使って旅する“18きっぱー”でもあり、JRのほぼ全路線制覇。地の酒、肴を味わえる居酒屋や市場めし、ひなびた湯治場を巡るのも大好き。
…つづく「なんと総重量「4キロ超」…!秋葉原の《デカ盛り》を食べ歩きしたら想像以上にヤバかった」では、聖地と言われるアキバのデカ盛りの味、食べ応えを覆面調査隊が実食レポートしています。