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オットマンには使用上の注意点がある?

アルファードのオットマン付きシートの使用イメージ。走行中はリクライニング角度などに注意が必要だ

ただしオットマンには使用上の注意点もある。それはオットマンを極端に持ち上げないことだ。ミニバンの場合、3列目シートを格納すると、2列目の背もたれを後方へ大きくリクライニングできる。この状態でオットマンを持ち上げると、乗員の体が水平になり、寝そべるような姿勢をとれる。

安楽だが、走行中にこの姿勢をとると危険だ。前面衝突した時に、シートベルトが乗員の体を正確に拘束できない。さらに体が前方へ倒れ込む衝突時の衝撃を両足で受け止められず、体がシートに沈み込むサブマリン現象を発生させやすい。そうなればシートベルトが内蔵を強く圧迫する。

つまり寝そべった姿勢をとれるのは駐車中だけだ。走行中は適度にオットマンを持ち上げて、ふくらはぎを支えても、踵は必ず床に着けておく。背もたれも過度に倒さず、頭部の荷重を腰で支えられる角度に留めておく。安全面では「座る姿勢」を守ることが大切だ。

余談だが、走行中に同乗者が足を組む行為も危険。床に着けているのが片足だけでは、衝突時に踏ん張れず、ケガをする原因になる。これらの注意点を守って使えば、オットマンは快適性を高める装備になり得る。

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この記事のライター

渡辺陽一郎
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