■青森『津軽ラーメン』
小川町「長尾中華そば 神保町店」
陸奥湾などで多量に水揚げされるイワシの焼き干しや煮干しダシと、中華麺が合わさって誕生したとも言われている津軽ラーメン(誕生は諸説あり)。それはどこか懐かしさも感じる、素朴でやさしい味わいだ。パンチの効いたラーメンが多くなるなか、澄んだスープの染み渡るようなおいしさは逆に新鮮で、何度食べても飽きがこない。
■山形『酒田ラーメン』
三鷹「ワンタンメンの満月」
飛魚や煮干し、昆布など魚介ダシがベースとなった、やさしく滋味深い醤油スープと自家製麺。そこに極薄生地のワンタンがのるのが酒田ラーメンの特徴。こちらは酒田市で開業以来約60年という老舗を本店に持つ東京店。最初はふわっと柔らかく、食べ進むうちに具材からの旨みが溶け出して深い味わいに変わっていくスープが絶品だ。