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寒い季節にぴったりのパワフルフード!

濃い味を中和するのに、ライスは欠かせない。特盛ライスは正解だった。最後に残ったソースの皿にライスを移して、余さずいただいた。

リトアニア共和国の冬は厳しく、平均気温でも0℃以下が普通のようだ。内陸部が深くて風も強く、ネットで調べた情報を見ているだけで、こちらまで寒気がしてくるほどの猛烈な数字が並んでいる。

この深刻な寒さに耐えるための味付けと理解すれば、味の濃いものに味の濃いものを加える加点構成の『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』の味付けにも納得だ。寒ければ寒いほど本領発揮となる魅力の持ち主に違いない。

もちろん今の季節でも充分に楽しめるのだが、味が濃いのは飽きやすさに繋がるので、ここは対策を考えておいたほうがいい。

おすすめは、ライスの増量だ。大盛り以上を選択したい。店舗限定だが、松屋のライスはサイズを増しても値段が同じ場合があるので、その場合は特にお薦めだ。

そして、味に変化を加える手段として卓上の唐辛子が役に立つ。飽き加減になったら部分的に使うと食事の流れが引き締まる。

単純な味付けでは、こういう手も効かない。濃すぎてわかりにくくなっている奥行きを引き出すことで、リトアニア風ホワイトソースハンバーグの本来の魅力が、より引き立つはずだ。

これからの季節、寒さに先手を打って活力を手に入れるのに、ぴったりの選択肢になるだろう。

味の目先を変えたいときは、備え付けの唐辛子を少し加えると舌が引き締まって食欲が戻る。

Aurelijus Zykas 大使写真/駐日リトアニア共和国大使館
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。

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深澤 紳一
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