新幹線に乗る前から一杯引っかけるか、新幹線で飲むのが好きだから買って中で飲むかーー。どっちがいいのか、酒好きに悩ましい問題です。そこで、日本酒好きのライター本郷がどう楽しむか考えてみました。
画像ギャラリー新幹線に乗る前から一杯引っかけるか、新幹線で飲むのが好きだから買って中で飲むかーー。どっちがいいのか、酒好きに悩ましい問題です。そこで、日本酒好きのライター本郷がどう楽しむか考えてみました。
出発までの30分。一杯やってご機嫌で旅立つのもよし、旅のお供に1本選び連れて行くのもよし。東京駅でおいしい日本酒が飲める、買える店をご紹介!
2020年のリニューアルで駅ナカ醸造場を併設「はせがわ酒店」
「旅前」に駅や空港で飲むお酒って、やけにおいしいんですよね。でも、車窓の景色を眺めながら到着までゆっくり……という一杯もたまらない。飲んでから乗るか、買ってから乗るか。迷えるのんべえたちよ、安心してください。東京駅には「はせがわ酒店」があります。飲んで、買ってから、乗れるんです。
売り場に行けば「写楽」「仙禽」「陸奥八仙」「乾坤一」などなど、舌なめずりの銘柄揃い。お酒を買うと、小さいプラカップを無料でつけてくれるのもうれしい。店内を見れば、大きなタンクが。なんと、2020年のリニューアルで駅ナカ醸造場を併設、ここで醸された酒が飲めるという。私のんべえライターを名乗りながら、不覚にも4年間未訪であった。隣のバーに飛び込み、「どぶろく」を一杯。おお、ぷくぷくしている!
「火入れしたもののときもあるんですが、今は火入れしていない生なんですよ」と店員さんがにっこり。甘み、酸味、米の旨みが感じられてホントおいしい。揚げ塩銀杏、海老味噌、酒かすクリームチーズなど、粋なアテもあり。店滞在30分と規制はあるが、旅前後に関わらずわざわざ来たくなってしまう。
八重洲バスターミナル近くの『TASU+』
別の日、八重洲バスターミナル近くの『TASU+』へ。酒販会社直営とのことで、酒売り場とレストランが併設されている。レストランで飲める銘柄は日替わりで「醸し人九平次」「月山」「あさ開」など15種。「すっきり」「しっかり」「フルーティ系」とタイプ分けしてあるので選びやすい。
料理は「鳥皮煮込み」「炙りからすみ大根」「奈良漬ポテトサラダ」など軽いつまみからしっかり料理まで。カウンターとテーブル席もありゆっくり飲める。販売する日本酒は、一升や四号瓶のほか、ミニボトルやカップ酒も豊富で旅のお供にちょうどよい。プラカップの提供はないが、ぐい飲みの販売もしている。または、向かい側にコンビニがあるので紙コップなどを購入できる。
迷いなく「お酒を買って乗る」という方には「大丸」の和洋酒売場がオススメだ。「獺祭」など有名どころから、レアな銘柄も多数。こちらも一合瓶やカップ酒が豊富で楽しい。飲んだことのない「笹一」一号瓶を買う。するとレジの方が「カップお付けしますか?」と聞いてくれるではないか。なんとありがたい。
過去に新幹線の車内で器がなく、日本酒のキャップで飲んだことがある。あれは切なかった。カップは非常に重要です。みなさん、お忘れなきよう。サービスに感激しながら乗り場へ。さて、「飲み鉄っちゃん」になりますよ。
『はせがわ酒店』@グランスタ東京
東京都内に6店舗ある人気酒店。グランスタ東京店では販売の他醸造も行う。テイスティングエリアはスマホからの注文のみ。日本酒はグラスで提供「どぶろく(生)」(550円)。この日は他に「仙禽」(770円)、「酔鯨」(440円、いずれも90ml)など。つまみは10種ほど220円~。
[住所]グランスタ東京改札内 地下1階
[電話]03-6420-3409
[営業時間]7時~22時 ※日曜、連休最終日の祝日は~21時
[休日]無休
『大丸東京店 お酒売場』@大丸東京店
大丸地下1階の和洋酒売場は、日本酒だけでなくビール、ワインなども豊富に揃う。日本酒は、銘柄だけでなくボトルタイプも多彩に揃って便利。お酒を買うと希望者にはミニプラカップを無料提供。定期的に、「楯の川」「七賢」など酒蔵の方が来店するイベントもある。
[住所]大丸東京店地下1階
[電話]050-1782-0000
[営業時間]10時〜20時
[休日]施設に準ずる(1月1〜2日以外無休)
取材/本郷明美
※2025年1月号発売時点の情報です。
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