サバジェンヌが行く!

実は東京駅ってサバグルメの宝庫!改札内で買える逸品をサバジェンヌが大公開

実は東京駅ってサバグルメの宝庫!改札内で買える逸品をサバジェンヌが大公開

実は東京駅ってサバグルメの宝庫!改札内で買える逸品をサバジェンヌが大公開

回目となる今回は、東京駅へ。実はサバグルメの宝庫である東京駅で「鯖サミット」をご紹介。イベントの見どころをサバジェンヌがお教えします!

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「全日本さば連合会」広報担当サバジェンヌこと池田陽子さんによる「サバジェンヌが行く〜至福の鯖百選〜」第91回目となる今回は、東京駅へ。実はサバグルメの宝庫なんです。駅弁におにぎり、つまみなど、改札内で買えるものに特化して集めてきました!

わさびがツーン おとなの焼き鯖棒寿司

じつは「鉄」のジェンヌです。「乗り鉄 飲み鉄」です。東京駅から実家・宮崎県宮崎駅まで青春18きっぷ利用各駅停車で帰るのは当たり前、電車でとことん飲みたい! という理由で寝台特急「サンライズ出雲」で10時間飲み倒した等々。えっへん。そして、もちろんのこと旅のお供は「サバグルメ」。ええ、「さば鉄」ですとも!

そんなさば鉄ジェンヌにとって、ありがたすぎるのが「東京駅」。じつは、東京駅は、驚くほどの「サバグルメパラダイス」!  鯖寿司、サバ駅弁、サバサンド、サバおにぎり、サバつまみ……。サバファンの鉄旅を100倍楽しくする多彩なサバグルメが夜空の星のように煌めいているったらありゃしない!!

というわけで、サバ目線で東京駅を、いざ回遊!!

はーい、みなさん。東京駅で「駅弁買わなきゃ!」と意気込んだときにかならず、入るであろう『駅弁屋 祭 グランスタ東京店』。中央通路エリアで観光客がごった返す、東京駅有数の駅弁スポットにも、もちろんのことサバがいますよ!

『駅弁屋 祭 グランスタ東京店』

入口からズンズンといちばん奥まで進んでください。魚系のお弁当が陳列された棚には数銘柄の鯖寿司が鎮座!

奥の棚が鯖寿司の定位置

ジェンヌのおすすめは福井県福井市『番匠本店』の「おとなの焼き鯖寿し」(1430円)。番匠本店の創業は明治35(1902)年。福井駅構内で駅弁を長きにわたり販売してきた老舗が手がける焼き鯖寿司は、福井の人気駅弁でもあります。

『番匠本店』の「おとなの焼き鯖寿し」(1430円)
「おとなの焼き鯖寿し」の中身はこちら

どのへんが「おとな」かというと「わさび」。福井県産コシヒカリを、自社敷地内の地下100メートルからくみ上げた清らかな九頭竜川の伏流水で炊き上げて仕上げたシャリは、葉わさびと茎わさび入りという「わさびダブル使い」

香ばしく焼き上げたサバの旨みを、つーんと辛いわさびが引き立て、ジューシーな脂をキリリと引き締める。うーむ、こどもにはわからんだろう。そして焼きサバの味の輪郭を引き立てるわさびマジックは、日本酒も進ませるというマジックも(涙)

おと週読者に超おすすめの「おと鯖グルメ」、ぜひお試しを!

■『駅弁屋「祭」グランスタ東京店』
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京内 改札内1階中央通路エリア
[電話番号]03-3213-4353
[営業時間]5時半~22時
[休み]無休

おぼろ昆布で巻かれたしめ鯖寿司

グランスタ東京「京葉ストリート」エリアにも、絶品鯖寿司が!

グランスタ東京「京葉ストリート」エリア

京葉ストリートは、JR東京駅の改札内、「八重洲南口」のそばですよ!!

「毎日の食卓に感動と冒険を」をコンセプトに、街の魚屋をアップデートした鮮魚専門店『sakana bacca グランスタ東京店』へゴー!

『sakana bacca グランスタ東京店』。京葉ストリートエリアのサバスポット

こちらで販売されているのが「北前船のカワモト 昆布巻きしめ鯖寿司 4貫」(1180円)だ。

「北前船のカワモト 昆布巻きしめ鯖寿司」(1180円)

福井県敦賀市で、手すきおぼろ昆布加工業者として創業したカワモト。おぼろ昆布使いはお手のもの!

秘伝の合わせ酢で、しっとりほどよく締めたサバを、福井県産「コシヒカリ」と「花えちぜん」に香ばしいゴマを加えた特製のシャリにのせ、厳選したおぼろ昆布でくるりと巻いて仕上げてある。

おぼろ昆布の効果でサバがなんともマイルド。サバの旨みがなんともまろやかに、そしてはんなりと上品に味わえる。

おぼろ昆布をまとった「天女のような旨み鯖寿司」。キリリと冷えた日本酒にたまらぬー。

■sakana bacca グランスタ東京店
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内1階 京葉ストリートエリア
[電話番号]03-6268-0211
[営業時間]8時~22時※日・祝は~21時
[休み]無休

東京駅サバグルメの本丸で発見! ワンハンドフード

続いて向かったのは、グランスタ東京の改札内地下1階にある「スクエア ゼロ」エリアの「お弁当・惣菜ゾーン」。2024年4月24日にリニューアルオープン、25ショップが集結! 各店工夫を凝らした東京駅限定メニューも用意されているアツいスポットだ。じつは、こちら「サバグルメの本丸」でもある。あるのよ~、たくさん(涙)。

グランスタ東京の改札内地下1階「スクエア ゼロ」エリアの「お弁当・惣菜ゾーン」

サバファンが真っ先に向かいたいのが『若廣TOKYO』。鯖街道のお膝元でもある福井県小浜市に本社を構える若廣。

漁獲時季、身質、重量、長さなどを厳しく規定したサバを使用。卓越した「サバの焼成技術」で焼き上げ、福井県産コシヒカリの特Aを使用したこだわりのシャリ、オリジナルのガリ、大葉を長年の経験による「焼き鯖すしの黄金比」で仕上げた逸品で知られる。

羽田空港「空弁」で5年連続売上第1位、百貨店の催事でも大人気、創業20年にして年間80万食以上を出荷する成長っぷりの「焼き鯖寿司」の名店である。

若廣TOKYOでは、定番の「焼き鯖寿し」はじめ最大7種類の鯖寿司がズラリ!もはや「東京駅の鯖寿司御殿」である。

『若廣TOKYO』。めくるめく鯖寿司パラダイス

東京駅限定の商品として注目したいのは「MOBILE SABA STICK 旨醤油味」(680円)。まさかの「モバイル鯖寿司」! おそらく、鯖寿司業界初であろうお箸不要の、「ワンハンド鯖寿司」である。箱を開けると、スティックタイプのお寿司が登場!

「MOBILE SABA STICK 旨醤油味」(680円)
「MOBILE SABA STICK」の中身はコレ!

サバは、小浜市伝統の「サバの醤油干し」をアレンジ。醤油とサバの魚醤をブレンドした漬け汁にさっとくぐらせて焼き上げて、シャリにオン。

醤油の香ばしい香りが漂うサバは、パンチがありコクうま。もっちり甘めのシャリが見事に寄り添って、こちらのサイズでも食べ応え十分。揺れる車内でも片手にビール! 片手に鯖寿司! なんて便利なんだ!! 鉄旅の「サバギア」としてマスト!

さらに、若廣で注目したいのが、グランスタ限定販売の「若狭名物 贅沢塩焼き鯖のすし弁」。お弁当箱いっぱいに、ドーンと盛り付けられた黄金色に輝く焼き鯖! 若廣の卓越した焼成技術を物語る「若廣ゴールド」に、サバ心がときめかない人がこの世にいるだろうか!?

「若狭名物 贅沢塩焼き鯖のすし弁」(1350円)

サバの下に潜んでいるのは「たんなるごはん」ではない。カツオ節や昆布ダシを使った特製の「だしシャリ」である。鯖寿司のシャリとは別に、酢加減を変えて「お弁当用」に開発されたという「だしシャリ」は、コクがありながらさっぱり。

ほくほくジューシーなサバもさることながら、サバの脂がしみだしたシャリの旨さったら!! 見事にサバと合致するだしシャリ効果で、旨みを楽しみ、後味もスッキリ。じつに、飽きることなく最後まで軽快に食べ進められる。

添えられた若狭梅、わさび漬けをちょいちょいと付けながら「味変」していただくと、お酒のおつまみにもよし!

■『若廣TOKYO
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内 地下1階 スクエアゼロエリア
[電話番号]03-3214-3938 
[営業時間]8時~22時※日・祝は~21時 (翌日が休日の場合は22時まで営業)
[休み]無休

人気海苔弁専門店にもサバ弁あり!

海苔弁好きのサバファンならこちらはいかが? 同じく「スクエア ゼロ」エリアにある、海苔弁が大好評の『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り』。有明海で収穫された一番摘みの海苔と、粘り気がなく、あっさりして海苔の香りを際立たせる宮城県石巻産のササニシキを合わせ、海、山、畑の幸を盛り込んだ海苔弁が人気だ。

『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り』

「熟成さば塩焼きの海苔弁」(1380円)は、1枚1枚バーナーでていねいに炙った、脂のりバツグンのノルウェーサバを、どどーーーーんとオン。華やかで、芳醇なサバの味わいを、ご飯に二段重ねになった海苔のさわやかな磯香る風味が引き立て、旨みの自乗化現象を引き起こす! 旨みリッチだ(涙)。

「熟成さば塩焼きの海苔弁」(1380円)

さらに、ちくわの磯部揚げも入ってボリューム満点。「サバとちくわ磯部揚げ」という滅多にない競演も、海苔弁男子の心を鷲掴みすること間違いなし!

■『刷毛じょうゆ 海苔弁山登り
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内地下1階 スクエアゼロエリア
[電話番号]03-3211-8211 
[営業時間]8時~22時※日・祝は~21時(翌日が休日の場合は22時まで営業)
[休み]無休

おにぎりとお弁当のお店で厚切りサバおにぎり

■TARO TOKYO ONIGIRI グランスタ東京店

きょうは軽めにおにぎりで、というときは、同じくスクエアゼロエリア内の『TARO TOKYO ONIGIRI グランスタ東京店』へ。

米は全国各地の銘柄米を20種類以上、塩は30種類以上、海苔も様々な種類を組み合わせ試行錯誤を重ね、具に合わせて素材を使い分けた多彩なおにぎりを提供する、『TARO TOKYO ONIGIRI』。

『TARO TOKYO ONIGIRI グランスタ東京店』

「おにぎり 厚切り焼きサバ刻みガリ風味」(330円)は、その名のとおり、厚切りのサバがおにぎりの面積いっぱいに鎮座!

「おにぎり 厚切り焼きサバ刻みガリ風味」(1個330円)

こんがり焼いてポン酢だれで仕上げたサバとガリ、みょうが、大葉を具に、山形のブランド米「雪若丸」で仕上げてある。サバの旨みがガツンときたあとに、薬味の爽やかさが心地よい。

そして、うれしいのが、「海苔別添」。パリパリ海苔で包んでいただくとこれまた、さらに軽快なおいしさ! ナイスサバランスなおにぎり、満足度が高すぎる!

■TARO TOKYO ONIGIRI グランスタ東京店
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内地下1階 スクエアゼロエリア
[電話番号]03-6259-1717
[営業時間]8時~22時※日・祝は~21時(翌日が休日の場合は22時まで営業)
[休み]無休

カレーソースと相性抜群のサバサンド

サバサンドも食べたい……。ええ、東京駅はそんなあなたにも十分対応していますから!

グランスタゼロエリアから、北通路エリアにある『CITYSHOP 東京駅店』へ向かいましょう。

「いろんな野菜を、もっと美味しく、もっとデイリーに食べる」をテーマに、さまざまな食材を掛け合わせた「グルメサラダ&デリ」を提供するCITYSHOP。グランスタ東京では、オールデイダイニングに加えて、キオスク型店舗でサラダやサンドイッチも販売

『CITYSHOP 東京駅店』

なんと「サバサンド カレーマヨネーズ」(499円)がグランスタ東京限定で販売中!

「サバサンド カレーマヨネーズ」(499円)

焼いたサバとレタス、にんじん、レッドキャベツをカレーマヨネーズとともにパンでサンド。

パンはふんわりタイプなので、サバと具がピタッとフィットして食べられるのがうれしい。程よくスパイシーなカレーマヨネーズが香ばしいサバとの相性バツグン。ザクザクしたキャベツが心地よいアクセントになっている。おだやかかつ爽やかな味わいで、朝食にもぴったり! 

■『CITYSHOP 東京駅店
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内1階 北通路エリア
[電話番号]03-6256-0336
[営業時間]7時~22時※金は~22時半、日・祝は~21時半(翌日が休日の場合は、通常の営業時間)
[休み]無休

つまみに最高!“脂ダク”の「鯖ジャーキー」

飲み鉄に欠かせないサバつまみを仕入れるなら、そのまま北通路エリアにある『紀伊國屋アントレ グランスタ店』へ。

『紀伊國屋アントレ グランスタ店』。ビールの種類も豊富!

ジェンヌイチオシは「鯖ジャーキー」(1080円)国産サバを冷風乾燥でじっくりと旨みを引き出し、熱風で焼き上げている

「鯖ジャーキー」(1080円)

これがね、想像以上のガッツリ感! 程よい柔らかさのジャーキーは、噛みしめるたび、旨みが炸裂。そして驚くほどの脂のり、ジューシーで濃厚。

いや、脂がすごいんです。「脂ダク」すぎるジャーキー。肉のジャーキーだってこんなに脂はありませんって。その凄さたるや袋に書いてあるもの。

「脂が気になる場合はお箸をご利用ください」

この脂をビールやハイボールで流しこむ。たまらん(涙)。パンチがあるので、新幹線でちみちみ食べて、飲んで、おそらく新大阪駅まで余裕でもつはず

お茶漬けやパスタに使うのもおすすめ。

小誌掲載を記載したPOPも発見!

もうひとつ、『紀伊國屋アントレ グランスタ店』でおすすめしたいのが「笹八 すしのおむすび焼きさば」(200円)。奈良名物・柿の葉寿司で知られる『ゐざさ本店中谷本舗』による焼き鯖の寿司のおむすび、です(笑)。

甘みやツヤ、粘りを考慮して厳選した米を少し甘めの関西風のシャリに。ピカッとこんがり焼き上げたサバをのせて海苔で巻いて仕上げます。

「笹八 すしのおむすび焼きさば」(1個200円)

具はほかに椎茸旨煮、ガリ。とくに椎茸旨煮は素朴ながら味に奥行きを出し、ほっとなごむ味わい。美しい車窓をのぞみながら、ガブリ! にふさわしい一品。

■『紀ノ国屋アントレ グランスタ東京店
[住所]東京都千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 改札内1階北通路エリア
[電話番号]03-6206-3390
[営業時間]7時~23時※日・祝は~22時(翌日が休日の場合は〜23時まで営業)
[休み]無休

いやいや、多彩なサバグルメを食べたいなら、東京駅に足を運べばよし!

旅のおともにもよし、おうちで食べるもよし。世界一(たぶん)の「サバステーション」で、めくるめく美味しいサバ回遊を!

取材・撮影/池田陽子
全日本さば連合会広報担当 サバジェンヌ/薬膳アテンダント。サバを愛する消費者の集まりである「全日本さば連合会」(全さば連)の広報を担当。日本各地のサバ情報の発信、サバ商品のPR、商品開発等を行う。北京中医薬大学日本校を卒業、国際中医薬膳師資格を持ち、薬膳アテンダントとしても活動。水産庁「海の宝!水産女子の元気プロジェクト」認定メンバー。著書に『サバが好き!~旨すぎる国民的青魚のすべて』(山と渓谷社)、『ゆる薬膳。』(日本文芸社)など。全さば連HP:http://all38.com/

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