「ド」と大きく書かれている情熱価格の「ピープルブランド」(PB)商品を展開しているドン・キホーテ。よくあるプライベートブランド(PB)のように、他社商品のパッケージを変えて売るだけということはせず、オリジナル感のある商品を生み出し続けるプライドはやっぱりドンキらしさゆえだろう。このPB商品は食品だけでも1000種類程度を展開している。そんな中でドンキが展開するご飯に合う「めしとも」が大進化を遂げていた。親戚がお米を作っているドンキ大好きライターが実食して厳選した品々をご紹介したい。
あの「パキッテ」を使うアイデア商品
2024年12月に発売された「卵かけ風ご飯のたれ」(18g・8個パック・647円)は大注目したい一品。同年11月に開催された「ドン・キホーテPB商品メディア向け体感・展示会」では、そのアイデアに大反響を巻き起こしていた。
コンビニなどでアメリカンドッグを買うとついてくる、ケチャップとマスタードが入っていてパキッと割るだけでかけられる容器。あれは「パキッテ」(旧名は「ディスペンパック」)というのだが、それを作っているのが「ディスペンパックジャパン」という、マヨネーズでお馴染みのキユーピーのグループ会社だ。
キユーピーから、この「パキッテ」を使って何かできないかという提案がドン・キホーテを運営するPPIH(パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス)にあり、共同で試行錯誤の末に開発したのが、この「卵かけ風ご飯のたれ」だ。
卵の扱いは最高に長けているキユーピーが持つ独自技術により開発された卵ソースと、ドンキでも売れ行き好調だという明治20年創業の広島県の老舗醤油蔵「寺岡有機醸造」の「寺岡家のたまごにかけるお醤油」を合わせたもの。
卵かけご飯(TKG)大国ニッポンだからこそ生まれた商品
これを組み合わせた商品は「世界初」で、卵かけご飯(TKG)大国ニッポンだからこそ生まれた商品といえるだろう。
早速あったかご飯にかけて、しっかり混ぜていただくと、卵ソースがとにかく濃厚で、黄身だけのTKGを食べているような贅沢な気持ちになれる。生の白身の“でゅるん”とした食感があまり得意でないのでこれは気に入った。
何より手軽だし、常温で保存できるのもうれしい。お弁当やキャンプなどにも持っていけるし、生卵を食べる機会の少ない外国人にもウケるに間違いない。
パッケージには「釜玉風うどん」や「焼きしゃぶ」というアレンジメニューが記されていたのでそれも試してみたくなる。卵の価格が落ち着かない今、常備しておきたくなる商品だ。