老舗の洋菓子メーカー『不二家』は「228」と「フジヤ」の語呂合わせから2月28日を「不二家の日」と定めている。それに合わせて2025年2月28日より、『不二家洋菓子店』で税込み2280円以上の買い物をした人に先着で「ペコちゃんエコバッグ(ペコ75thデザイン)」をプレゼント。同日から、「不二家の日」とマスコットキャラクター「ペコちゃん」の75周年を祝う特別なショートケーキも販売開始する。
戦後の街に潤いをもたらした「ペコちゃん」が75周年を迎える
『不二家洋菓子店』の店頭で出迎えてくれる「ペコちゃん」の人形を誰しも一度は見たことがあるのではないだろうか。「ペコちゃん」というキャラクターは、まさに店頭人形として1950年に銀座六丁目の店舗でデビュー。そこには「戦後の荒廃した街に潤いを与えたい」という思いがあったそう。翌年には今でも人気を誇るソフトキャンディ「ミルキー」のパッケージにイラストで登場した。
当初の「ペコちゃん人形」は紙の張り子でできていて、ぺろりと舌を出した愛嬌のある顔と、ゆらゆらゆれる頭のかわいらしさから、一躍人気者に。季節によって服も着せ替えられ、服のデザインや縫製は、すべて『不二家』の人形課のスタッフが行なっていた。皇太子殿下(現上皇様)のご成婚ブームに沸いていた1958年頃には、美智子様のファッションにあやかってテニスウェア姿を披露したことも。TVCMや雑誌にも登場し、子供達のアイドルとなった。
1980年代ごろのキャラクターブームでは、「ペコちゃん」グッズが登場したり、大人のファン層も拡大。2006年からは瞳に白い切り込みの入った通称「ギザ目」のデザインに変わっている。時代に合わせたマイナーチェンジを行いつつ、令和でも店頭に立って愛される「ペコちゃん」は2025年で75周年を迎えるのだ。