旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■ケーキを彩る
正解:イチゴ
難易度:★★☆☆☆
春に狩るのがお得です
イチゴはバラ科の多年草で、1月~3月頃が出荷のピークとなります。
よく考えるとイチゴの旬が冬とされるのは不思議ですよね。
じつは、露地栽培のイチゴの旬は温暖な気候になる春から初夏にかけての4~6月頃です。
旬が冬といわれる理由は、農業の技術が発達してハウス栽培で美味しいイチゴが生産できるようになったから。
クリスマスがあるため1年のうちでもっともケーキの需要が高まる12月に出荷のピークが迎えられるよう、生産調整する栽培農家が急増したことが原因といわれています。
ただし、イチゴ狩りの旬は本来の旬である4~6月頃。冬場のイチゴ狩りも実施されてはいますが、入場料はかなり高め。
いっぽう、旬の時期には入場料が少し下がる傾向があります。
イチゴはヘタの部分よりも先端のほうに糖が多く蓄積しています。そのため、イチゴ狩りではヘタの部分を残すという人も……。しかし、それはもったいない! 生産者の方が大切に育てたイチゴは残すことなく食べてほしいものです。
最後まで美味しく食べるには、ヘタから食べ始めることです。すると、最後まで甘みが口内に残り、残すことなく美味しくいただくことができます。
ちなみに、イチゴの生食での消費量は日本が世界一ともいわれています。
そんなこともあってか、日本生まれの品種が続々と登場しており、その数は300種以上。世界のイチゴの品種のなかで半分以上が日本の品種といわれているほどです。
じつは、海外の品種は酸味が強かったり小粒なものも多く、世界には日本のようにイチゴといえば生食というイメージをもたない人も多いのです。
いっぽう、何もつけずに生でガブリといっても甘い!! と、日本のイチゴは世界中で大人気。日本のイチゴで有名な品種である、福岡県の「あまおう」や栃木県の「とちおとめ」、静岡県の「紅ほっぺ」などは海外で大人気となっています。