美味しいアカガイの選び方 持ったときにしっかりと重みを感じるもの、殻同士を軽く打ち合わせてみたとき、鈍い音のするものを。殻が開いているものは死んでいる可能性もあるため避けましょう。 さばいたものは触って動くもの、身厚で赤…
画像ギャラリー旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■刺身が一番!
正解:アカガイ
難易度:★★☆☆☆
赤い血の成分は人間と同じヘモグロビン
アカガイは、フネガイ目フネガイ科に属する二枚貝で、内湾の浅い泥底に生息しています。
「赤貝」という名前の由来は、身を切ると赤い血が出ること。貝類に血があるわけないと思うかもしれませんね。
しかし、アカガイの血の成分はヘモグロビン。これは人間の血液中にあるヘモグロビンとほぼ同じ成分なのです。これは非常に特殊で、貝類ではアカガイの仲間だけに含まれています。
ほかの貝類とは異なる部分はほかにもあります。それは貝殻。放射線状の縦溝が42~43本走り、黒褐色の毛に覆われています。
旬は、産卵期を終えた冬から初春の寒い時期で、とくに12~3月が美味といわれています。ただし、生息地によって産卵期が異なるため、旬の時期も若干異なります。
新鮮なアカガイは生で食べるのが一番。コリコリとした食感、強い旨味と独特の香りを楽しめます。
また、酢の物やぬた、炊き込みご飯の具として使っても美味しくいただけます。
かつては東京湾で大量に漁獲されていて、江戸前寿司のネタとしては比較的リーズナブルなものでしたが、近年、漁獲量が激減……。そのため、いまでは高級ネタとなってしまっています。
宮城県閖上(ゆりあげ)、山口県宇部、大分県産のものはサイズも大きく、高級とされています。
なかでも、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の閖上赤貝は色や味、香りがよく、日本一と称される最高級品。閖上の特産品となっていて、かなりの高値で取引されています。閖上赤貝の旬は1月~4月頃です。
美味しいアカガイの選び方
持ったときにしっかりと重みを感じるもの、殻同士を軽く打ち合わせてみたとき、鈍い音のするものを。殻が開いているものは死んでいる可能性もあるため避けましょう。
さばいたものは触って動くもの、身厚で赤みが強いものを選びましょう。
アカガイの注目栄養素
既出のとおり、ヘモグロビンを含む貝のため、鉄分が豊富に含まれています。そのため、、貧血気味の人におすすめです。
亜鉛の含有量が多いこともポイントです。亜鉛は味覚の維持に関与するミネラルで、不足すると味覚障害などに見舞われることがあります。
また、糖や脂肪代謝を促したり、ホルモンの合成や分泌や、血中コレステロールを正常に保つうえでも欠かせないミネラルです。
↑上記にそのほかの「旬食材」をまとめていますので、ぜひご覧ください。