チャーハンとラーメンのセット、略して“チャーラー”。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介する「ニッポン“チャーラー”の旅」。記念すべき第50回は、それを祝うかのような連載史上最高の豪華さを誇るチャーラーについて。京都・舞鶴で発見しました。
黄色い看板に吸い寄せられるように店内へ
京都府舞鶴市へ行ってきた。いや、正確には福知山で仕事をして、帰り道の途中にある舞鶴で宿泊したのだ。筆者の自宅から車で片道3時間以上かけて福知山へ向かい、取材と撮影。さすがに疲れた。こういう日の夕食は、その土地にしかないローカルチェーンが重宝する。味もサービスも一定のレベルに達しているため、大きくハズレることはないからだ。
ってことで、選んだのは『らーめん格別ヤ 東舞鶴店』。福知山と兵庫県朝来市に展開しているほか、別ブランドで『総本家広瀬家 特製ラーメン 第一旭』も京都府北部に3店舗と兵庫県丹波市に1店舗の計4店舗も手がけている。
外観は黄色い看板がよく目立つ。東舞鶴店は11時から24時半(24時LO)までの通し営業。たまたま店の前を通りかかってこの黄色い看板を見つけて、吸い寄せられるように店へ入ってしまった。広々とした駐車場が完備しているのもありがたい。
メニューがこれまたスゴかった。セットメニューが充実しまくっているのだ。ライス付きの餃子セットや唐揚げセットのほか、炙りチャーシュー3枚とライスの焼肉セットもある。もちろん、焼飯セットも用意していて、お腹の減り具合に合わせて小、中、大から選ぶことができる。
いちばんスゴイと思ったのは、焼飯(小)に炙りチャーシュー2枚と唐揚げ2個、千切りキャベツがワンプレートに盛られた「格別セット」。ラーメンの代金に605円の追加で注文できる。これでも足らないという大飯喰らいの人は+110円で焼飯を並盛にできる。いやー、メニュー構成が実にきめ細やかで素晴らしい。気に入った!