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お子様ランチのようなワクワク感があるチャーラー

今日、仕事をがんばった自分へのご褒美として、デフォルトの「格別ラーメン」(792円)に「格別セット」を注文した。

「格別ラーメン」(792円)と「格別セット」(605円)。計1397円で豪華なセットになる
「格別ラーメン」(792円)と「格別セット」(605円)。計1397円で豪華なセットになる

待つこと約10分。目の前に運ばれたのがこれ。いつものチャーラーの絵よりもかなり豪華でしょ? 子供の頃に食べたお子様ランチのようなワクワク感があるなー。まさにこれは「おじ様ランチ」ではないか。唐揚げと炙りチャーシューをアテに生ビールを飲み、チャーラーで締めくくるのが「おじ様ランチ」の流儀だろう。筆者は車で来たから飲めないけど。

「格別ラーメン」。背脂のコクが味の決め手。チャーシューも旨い
「格別ラーメン」。背脂のコクが味の決め手。チャーシューも旨い

まずはラーメンからチェックしてみよう。ビジュアルは背脂醤油の京都ラーメンそのもの。具材はチャーシューともやし、ネギ、そして煮卵半分。デフォルトでありながら煮卵が入るのはうれしい限り。

京都ラーメンであれば、スープはおそらく鶏ガラと豚骨だろう。背脂を加えることでコクを生み出している。スープの表面を覆い尽くす背脂をレンゲでかき分けると、クリアなスープが顔を出す。飲んでみると、やや塩味を強く感じたものの、汗水流して働いた身体に染み渡る。いやー、旨い!

麺は中細のストレート麺。これもいかにも京都ラーメンの麺。加水率低めで噛み応えがよい。特筆すべきはとろけるような味わいのチャーシュー。見ての通り、肉を巻いて仕上げている。豚バラやロースのブロック肉を煮込んだだけのチャーシューが多い中、手間をかけているのがわかる。

「格別セット」。千切りキャベツも箸休めになる。唐揚げと一緒に食べてもおいしい
「格別セット」。千切りキャベツも箸休めになる。唐揚げと一緒に食べてもおいしい

では次に「格別セット」を見てみよう。いやー、やっぱり豪華だ。それにしても、これ、中華鍋を振って焼飯を作る傍ら、フライヤーで唐揚げを揚げて、さらにフライパンでチャーシューを炙らなければならない。むちゃくちゃ面倒くさいのに605円という価格は破格だと思う。それこそ、お昼時の忙しい時間帯に注文が入ったら……私が調理スタッフだったらブチキレるだろうなぁ。

焼飯に炒めムラがあるのはご愛嬌。パラパラ系の食感で、味付けはラーメンやほかのおかずとのマッチングを考えてやや薄め。このあたりもよく考えられている。唐揚げも衣がサクサクで、噛むごとにジューシーな鶏モモ肉の旨みが広がる。

圧巻だったのは炙りチャーシュー。甘辛いタレに絡めて炙ってあり、むちゃくちゃ焼飯が進むのだ。白飯ならこれだけで茶碗1杯は平らげることができる。おっと、チャーラーの旅なのに、炙りチャーシューで焼飯を食べすぎてしまった……。これは痛恨のミス! 残り2口くらいになってしまった焼飯をラーメンのスープとともに味わって締めくくった。

今回はいつになく豪華なチャーラーだったが、たまにはこんなのもいいよね。

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取材・撮影/永谷正樹

1969年愛知県生まれ。株式会社つむぐ代表。カメラマン兼ライターとして東海地方の食の情報を雑誌やwebメディアなどで発信。「チャーラー祭り」など食による地域活性化プロジェクトも手掛けている。

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永谷正樹
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