政府がガソリン価格を抑えるため、2025年5月22日から新たな燃料油価格支援策を実施し始めたものの、高止まりしている。そんな今、注目されるのが「軽EV」という存在だ。なかでも国内EV販売台数ナンバーワン(※)の日産サクラにクローズアップしてみた!(※一般社団法人日本自動車販売協会連合会及び全国軽自動車協会連合会公表資料に基づく日産調べ 2024年実績)
文:塩見 智、片岡英明/写真:奥隅圭之、日産
日産サクラがマジで推せるこれだけの理由
レギュラーがリッター180円……。変な税制と変な政治に円安が加わって、あっという間にこのガソリン価格である。トリガー条項どうなった? などと嘆いてみても、移動はやめられない。待てよ。移動はやめられなくても給油はやめられる。EVがあるじゃないか!
……というノリで本当にエンジン車をEVに替えちゃって大丈夫か、日本のEVで一番売れている軽自動車の日産サクラに乗って考えてみた。
2022年の発売直後に何度も試乗して以来、久しぶりに運転する。乗り込んでシートベルトをしてメインスイッチオン、Dレンジに入れてアクセルを踏む。
爽快な加速、これこれこれ! 軽自動車とは思えない力強さだ。そろそろEVの鋭い加速自体には驚かなくなってきたが、それを軽自動車で経験すると“そんなはずない”と軽く脳がバグる。
でも実際にそうなのだ。発進と同時に195Nmの最大トルクが路面に伝わり、ストレスのない加速を味わうことができる。大人4人が乗車した状態でも体感的な加速力はほとんど変わらない。しかも変速がないので加速の途切れがない。さらに加速中も静かなまま。
しばらく運転していると、加速よりも減速に感心するようになるというのも「EVあるある」だ。e-ペダルステップというモーターの特性によって、アクセルペダルを戻すだけでしっかりと減速できる。
このいわゆる“ワンペダルドライブ”が速度調整に本当に便利で、車間調整のために減速する際、ペダルを踏み替える機会が激減する。つまり楽で疲れにくい。運転が長時間になればなるほど、それを実感する。もちろん、取り回しのよさも軽だけに問題ない。
ハンドリングも完全に脱軽自動車レベルだ。バッテリー床下搭載による低重心化によって、スポーツカーが使い勝手を犠牲にしてようやく手に入れるような走行安定性の高さを持ち合わせている。クルマが路面に吸い付けられているような感覚を、交差点を曲がるだけで感じることができるのだ。
EVだと走る、曲がる、止まるがこんなに思いどおりになるとは……。ガソリン価格の高騰は完全にバッドニュースだが、EVという選択肢に気づくきっかけを与えてくれたと考えることにしよう。(塩見 智)
EVオーナーが語る「進化した今のEV」が買いなワケ
今から12年前、初めてモーターにバッテリーを組み合わせたEVを購入した。当時はバッテリー容量が少なかったし、充電インフラも整っていなかったが、運転する楽しさに魅せられて月に1000kmペースで運転を続けている。
2台目も同様で、街乗りだけでなくロングドライブにも活躍中だ。ミューの低いアイスバーンや雪の舞う道も何度か走った。EVに乗り続けているのは、シームレスで小気味よい加速フィールと驚異的な静粛性に感動したからである。しかも走行中は排気ガスを出さないから地球にも優しい。
トラブルが少なく、維持費が安いのも魅力だ。2台で12万kmほど走ったが、モーターとバッテリーに関する不具合は皆無だった。毎日、走り続けている電車を見ればわかるように、モーターは驚くほどタフだ。
暖房機能をバンバン使う冬は航続距離が短くなる。だが、計画的に早めの充電を心がければ、バッテリー容量が小さいEVでも立ち往生することはない。
ここ数年、EVは大きな進化を遂げている。制御が緻密になり、運転しやすくなっているし、快適性の向上も著しい。充電インフラが充実し、安心してEVに乗れるようになったのも大きな進歩と言えるだろう。
チョイ乗りベストの日常使いに最適なEVを探してみると、サクラに行き着く。軽自動車レベルを超えた上質で力強い走りと卓越した快適性はとても魅力的だ。(片岡英明)
サクラなら……ガソリン車よりも燃料代は5年間で24万円安い!!
軽自動車の魅力のひとつは、維持費が安いこと。これはEVにも言えることだが、EVはガソリン車より新車の車両価格が高いから、購入することに二の足を踏む人も多い。
そういう人は視点を変えて、コストのことを考えてほしいと思う。ご存知のようにEVは、クリーンエネルギー自動車の代表だ。購入を促進するために多くの補助金が用意されている。購入時の国からの補助金だけではない。地方自治体によっては、購入のための補助金を用意しているのだ。
軽EVで一番売れている日産のサクラの場合は、国からの補助金を57.4万円(2025年度)も受けられ、2024年度から増額となった。地方自治体からも補助金が出れば、ガソリン車との価格差はグッと縮まり、ハードルは一気に下がる。
ガソリン価格が不安定だから、毎月の燃料代と電気代の差も広がった。編集部調べでは、月の走行距離が1000kmで5年間乗った場合、サクラの燃料費(電気代)はガソリン車の約半分だ。自宅で普通充電を基本使用にすれば、サクラは24万円ほどガソリン軽より安く済ませられる。
EVは燃料費以外の維持費もお得だ。自動車税などは優遇されているし、メンテナンスコストも安い。エンジンオイルを交換する必要はないし、回生ブレーキを使えるからブレーキパッドの減りも少ないなど、交換する部品が少ない。5年間乗るとメンテナンス費だけでもガソリン軽の半額くらいで節約できてしまう。(片岡英明)
サクラの買い方研究 一括払い? ローン? いやいや、時代は「残価設定クレジット」でしょ!!
サクラが魅力的だと感じてきたEVビギナーの最後の高いハードルが、支払いだ。現金一括で支払う方法もあるが、EVはガソリン車より車両価格が高いこともあり、ローンを選ぶ人が多いと思われる。そして多くの人が気にしているのが月々の支払い額だ。
サクラはベースグレードの「X」でもガソリン車のデイズやルークスより車両価格が高い。当然、月々の支払い額も多くなると思うだろう。だが、負担の軽い手頃な購入方法もある。それが今、注目を集めている「残クレ」と呼ばれる残価設定型クレジットだ。
残クレはメーカーが4〜5年後に買い取ってもらう保証額を設定し、残りの金額をローンで支払う方法である。サクラの「X」を残クレで購入するシミュレーションを編集部で作ってみた。すると月々の支払い額は1万4400円に収まったのだ。意外や意外、デイズなどのガソリン軽自動車とほとんど同じなのである。
しかもEVのサクラはこれだけで終わらない。乗るほどにガソリン車に差を付けていくのだ。月々の燃料費より電気代は安く済む。自宅に充電設備があれば、ガソリンスタンドに行く手間だって省ける。
残クレならEVを無理なく日常の生活に取り入れられると思うよ。むしろ維持費で浮いたお金を何に使おうか♪(片岡英明)
日産からもれなく10万円キャッシュバックのキャンペーン中!
今乗っているクルマの下取りありで、日産サクラを注文すれば、日産から10万円のキャッシュバックがあるぞ。今だけのお得だ!
日産サクラをなんと抽選で1名にプレゼント!
サクラの走行性能がよいのはわかった。しかし、Xグレードが259万9300円、Gグレードが308万2200円と、単純に考えれば軽自動車としては高価だ。
しかし、EVには伝家の宝刀、補助金がある(笑)。国からのCEV補助金、エコカー減税、さらに自治体からの補助金。東京都なら60万円で、再生可能エネルギー電力導入などの条件をクリアすれば最大75万円に達する。
ガソリンやハイブリッドの軽自動車でも車両価格が200万円に達するモデルが少なくないことを考えると、補助を適用されたサクラは充分に競争力を持った価格といえよう。
サクラは一充電で180km走行可能※(カタログ値)。使い方や気温によって実際には多少減るものの、ガソリン車と違って自宅で毎晩エネルギー補給できる。つまり、毎朝この距離を走行可能な状態というわけだ。ほとんどの人の一日の平均走行距離を考えれば充分だとわかる。オーナーズアンケートによれば、自宅充電にかかる費用は83%の人が月5000円以下だそう。
いろいろ考えてみると、軽自動車の使い方のほうがよりEVに向いていると気づく。そりゃサクラが国内のEV販売台数ナンバー1になるわけだ。(塩見 智)
※一充電走行距離(国土交通省審査値)WLTCモード 180km
好みのボディカラーのサクラをプレゼントするぞ!
日産サクラを1名様にプレゼント。応募期間は2025年6月10日(火)午前0時~同年7月9日午後11時59分。四季の彩りに包まれるシーズンズカラーをはじめとした、全15色をラインナップ。当選者は好みのボディカラーを選択可能。有料色の場合は当選者負担となります。
詳細はWeb応募要項ページをご覧ください。本プレゼントへの応募は下記申し込みサイトからのみとなります。応募要項の記載内容を必ずお読みください。