個性的な夜の店で谷根千の奥深さを知る
武「夜の店もそれを感じました。飲食激戦区とまではいきませんが、このエリアはすぐ先に湯島や上野がある。昔から様々な食を楽しんでいる人が地元の常連となる訳だから、それなりの味や個性がないと通用しないと思う。なので今回の紹介店も美味なり、通いたいなり。という店揃い」
戎「確かに昼と違って地元の方が集まってる印象です」
肥「そうなの。とはいえ常連さんばかりで一見が入りにくいことはない。つまり店主も常連さんも感じがいいんだよね。『ネネコロ』や『にしくら』はマジで近所に引っ越したくなる」
武「根津側の方が食べ&飲み慣れている落ち着きのあるお客さんが集まっていて、谷中は若い人が多いと思いました。野菜にこだわる創作フレンチ『柔菜ハタウチ』のように、根津はやや高級感ある店、カジュアルなのが谷中・千駄木というイメージ」
肥「谷中では『清太郎』。お酒に詳しい店主との会話が楽しかった。そういう交流も小さい店ならではだよね。夜の店は地元の人との出会いもあって、谷根千の奥深さや素顔を楽しめると思う」

武「で、今まで何十回も谷根千を回っていて僕的満腹ほろ酔いコースができました」
菜「へえ、どんなの?」
武「スタートは昼、日暮里駅から。夕やけだんだんまで行かず、昭和の横丁『初音小路』の前を通って根津方面に。駅2番出口すぐそばの精肉店でコロッケを買い食い。休憩に定食屋か町中華でラーメンとか食べてへび道方面へ。『ル・クシネ』のシュークリームを買い食い用に購入。行列だったら買うのを我慢してへび道沿い『パセレ』でチュロスを楽しむ。で、銭湯『朝日湯』まで歩いてひとっ風呂。そのまま『谷中ぎんざ』まで行ってコロッケとビールをガブリでグビリ。その先はうなぎか焼鳥か蕎麦なんかを気分次第ではしごして、さらにお酒を。バー巡りで少し深酒して帰宅なり。2万歩近い散策になること請け合いです」
肥「2万歩も歩いて3kg太りそうや(笑)。てか1回のコメントでこのページ22行も割いてるやん。『アミラス』『Bar長谷川』とかもっと読者のみなさんに紹介したかったのにー」
戎「後は誌面で。散策の参考にぜひ!」

文/肥田木奈々(座談会)
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年5月号発売時点の情報です。
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
…つづく「東京・谷根千“路地裏”の名店4選! 取材を諦めた新店・名店も」では、 常連の仲間入りをしたい、そう思わせてくれる路地裏の名店を見つけてきました。
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