アニメにもなった人気者
今回は、ペンギンが登場します。世界には18種類が生息しているといわれています。中でも、最も大きいのが、コウテイ(皇帝、エンペラー)ペンギンです。立ち上がると、高さは1メートル以上になります。満吉くんが会いに行くのは、このペンギンです。
生息地は、南極大陸沿岸。名前の由来は、南極・北極科学館(東京・立川)の展示資料によると、オウサマペンギンが発見されたとき、それまでのペンギンより大きかったため、「王様(キング)」の名前が付けられましたが、その後見つかったコウテイペンギンはさらに大きかったため「皇帝」となったそうです。
ペンギンはほとんどの種が、卵を産んだあと、父親と母親が交代で温めますが、コウテイペンギンは、その役割を父親が担います。漫画に描かれた通り、マイナス40度以上にもなる極寒の地で2カ月ほども何も食べずに抱卵するのです。
2006年には南極を舞台にペンギンたちを描いたアニメ映画『ハッピーフィート』が公開(日本は2007年)され、大ヒットしましたが、主要キャラクターはコウテイペンギンです。アデリーペンギンも登場します。
ペンギンは、絶滅危惧種
2022年10月、「南極の温暖化 ペンギン7割減少」(FNNプライムオンライン)とのニュースが流れました。南極の西側に生息しているアデリーペンギンが、この30年間で約7割も減ったのだといいます。地球温暖化で海氷が溶けた影響を受けているようです。
南極・北極科学館の資料によると、18種のうち10種が絶滅危惧種、3種が準絶滅危惧種としてレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)に記載。「赤道直下に生息するガラパゴスペンギンは現在1200羽しかおらず、絶滅が最も心配される種類」と説明されています。
江戸家猫ハッピー(Edoya Nekohappy)
マルチクリエイター。動物ものまね芸人「三代目 江戸家猫八」の末娘。
1993年から15年間、俳優・緒形拳に師事。共著「地球徒歩トボ」(学研)では写真を担当した。オリジナルキャラクターである猫の「満吉くん」を通して、地球を楽しむための写真・漫画・グッズなどを発信している。2023年7月、伊豆高原で「猫満福庵」という猫のいるギャラリーをオープン。
・「猫満福庵」https://nekomanpukuan.com/
・「江戸家猫ハッピー」https://nekohappy.com
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