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アンテナショップは地元密着品が揃う

菜「チーズはヒロシ(注:編集長)イチオシの商品もあるんだって?」

飯「それが『しあわせチーズ工房』の『Bset』。ワインやラム酒と合わせたい味などさすがぁと感心。各社の方とは電話で話しただけだけど、どこも作り手の人柄が商品に表れてるんだよね」

戎「乳製品の品質が高いからかスイーツもハズレが少ない印象でした。それだけにセレクトが難しかった。バターサンドでお馴染み『六花亭』の『マルセイバターケーキ』は北海道でしか買えないので、気になる人はぜひ」

岡「でもお取り寄せって届いた時に想像と違ってガッカリすることもあるよね」

荒「それならアンテナショップもおすすめです!実際に試食したり手に取って比べたり、店員さんに相談しつつ買い物できるのは強みです」

岡「あ、やっと戻ってきた。で、お酒はどーこだ?」

荒「ちょっとこの場から逃げて、いや別の場所で仕事してたので……そんなことより都内には常設の北海道アンテナショップが15軒以上あるって知ってました?中でも今回紹介した2軒は都内最大級の品揃え、かつ店頭販売やイートインなど、買う以外の楽しみがある点も魅力。時季によってはとうもろこしなど生鮮食品、カニやウニといった海産物も並ぶそうですよ」

菜「今回は店長さんにおすすめを聞いたけど、さすがのラインナップだったよね。知らなきゃ手を伸ばさないと思ったのが『北海道どさんこプラザ有楽町店』の『山わさび』。香りと辛さが絶妙で、自宅で刺身やソテーとか何にでも付けて楽しんでるよ」

荒「百貨店の北海道展に比べて、より地元の人に馴染みがある商品が揃うのもアンテナショップの特徴かも。少し張り切りたいホームパーティの買い出しや、ちょっとした旅行気分を味わいたい時に行くのもおすすめです」

肥「旅気分なら誌上物産展グルメフロアへ。根室直送のカニが揃う『かに地獄』は市場っぽい活気だよ」

『かに地獄新橋』本タラバ蟹100g1570円

『かに地獄 新橋』本タラバ蟹100g 1570円 ※写真は480gで約7500円 太くて見事な身は本タラバならではの迫力。食べ頃を見極めてスタッフが剥いてくれる

菜「店名も攻めてる(笑)」

肥「リサーチで『一緒に地獄に行こうよ』と友人を誘ったらギョッとされた(笑)」

岡「印象に残ったのは『おたる政寿司』の『いかそうめん』。ウニと鶉の卵の黄身を溶いたツユで食べる珍味なんだけど、ウニもイカもそのまま食べたい欲求に駆られ、ツユを付けて嗚呼、付けなくても嗚呼と悶えたぁ」

肥「私は『前田食堂』。看板食材の蝦夷鹿はキムタク主演のドラマで伝説のハンターのモデルになった猟師から仕入れる極上品なの。つい“ちょ、待てよ”と言いたくなるほど美味(笑)。注目は道外初進出店の『成吉思汗だるま』。味も話題性も今回の誌面で外せない」

『前田食堂』北海道産生ウニのパスタ(季節メニュー) 4400円

『前田食堂』北海道産生ウニのパスタ(季節メニュー) 4400円 生ウニがたっぷり。海苔のソースは生クリームとバターをつなぎ程度に加える

岡「そうなんだよね、北海道って魚介の印象が強いけど、改めて肉の認識が強まった。牛肉なども銘柄が充実してる。知らない発見があったね」

荒「スープカレーも発見がありましたよ。店ごとに調理法とこだわりが多岐にわたっていて面白かった。1.スープとご飯が分離している、2.ベースのスープはチキンと野菜で取る、この2点さえ守ればすごく自由な料理なんです。食べ比べて好みのカスタマイズや味を見つけてほしい!」

戎「いやあ今回は改めて北海道のブランド力に魅了されました。みなさんも誌上物産展で北海道を満喫してください!」

文/肥田木奈々、撮影/鵜澤昭彦(さかなだマート、上田精肉店)、浅沼ノア(かに地獄、前田食堂)

2025年9月号

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※月刊情報誌『おとなの週末』2025年9月号発売時点の情報です。

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