北海道から沖縄までの美味
料理に使われた食材は、どのようなものだろうか。
【千葉の鮑(あわび)】「房州あわび」は古くから千葉県の特産品として知られている。なかでも白浜・千倉地域でとれる「房州黒あわび」、勝浦・御宿地域の「外房あわび」は、千葉ブランド水産物となっている。
【北海道の雲丹(うに)】雲丹の身として食べられるのは、卵巣の部分。北海道では主に、身が鮮やかなオレンジ色の「えぞばふんうに」と薄いオレンジ色の「むらさきうに」が漁獲されている。食べる餌によって味が変わるため、北海道の昆布を食べて育った雲丹は美味という。
【沖縄のキーツマンゴー】熟しても緑色のままなのが特徴。とても甘くおいしいのに、収穫時期が短いなどのためにあまり市場に出回らない珍しいマンゴー。
【石川ほかの甘鯛】西京焼きや酒蒸しなど、日本料理でも珍重される甘鯛。ほんのりした甘さの上品な味が愛されている。
【香川のヒイカ】ふつうのイカに比べてやや小ぶりで、ジンドウイカとも呼ばれる。しっかりした甘みとイカらしい食感が魅力。
【宮城の牛肉】肉用牛の生産量が多い宮城県では、口当たりがよくまろやかな肉質を持つ黒毛和種の「仙台牛」がよく知られている。悠仁さまはどのブランド肉を召し上がられたのだろうか。
【沖縄のオクラ】よく見かける断面が星形の「角オクラ」のほか、沖縄では角のない「丸オクラ」も栽培されている。オクラ独特の粘りの強い風味が楽しめる。
悠仁さまとのゆかりは、平成25(2013)年、7歳のときに秋篠宮ご夫妻と沖縄県をご訪問し、国立沖縄戦没者墓苑で供花されている。平成26(2014)年には、学童疎開船「対馬丸」の犠牲者を追悼する集いにご出席。令和元(2019)年と令和7(2025)年7月には、小学生から中学生までの沖縄豆記者と懇談されている。
【広島のピオーネ】デザートで使われたぶどうのピオーネは、巨峰とマスカットオブアレキサンドリアの交配品種。巨峰よりも大きな黒い粒で、巨峰の濃厚な甘さとマスカットの酸味が感じられる、さわやかな味わいに特徴がある。イタリア語のピオニエレ(開拓者/英語ではパイオニア)が名前の由来。
悠仁さまとのゆかりは、平成30(2018)年、11歳のときに、紀子さまと広島県をご訪問し、広島平和記念資料館などをご見学された。さらに、令和7(2025)年7月には、ご家族とともに東京都写真美術館で開催された「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」をご覧になられている。

