令和7(2025)年9月6日、秋篠宮家の長男悠仁さまは成年を迎えられ、成年式が行われた。悠仁さまは「加冠の儀」をはじめ、数日間に渡ってさまざまな儀式や行事に臨まれ、その締めくくりとして、同10日に公的な「悠仁さまの成年を祝う昼食会」が東京・元赤坂の明治記念館で開かれた。この昼食会では、地震などの災害地をはじめ、北海道から沖縄までの国内各地の食材を使った料理がふるまわれた。それはいったいどのような食材なのだろうか。今回は、お祝いの会のメニューと食材に注目する。
災害などの被災地への「応援メニュー」
「悠仁さまの成年を祝う昼食会」が開かれた明治記念館は、明治14(1881)年に当時の赤坂仮皇居の御会食所として、今の迎賓館のある場所に建てられた。天皇家にゆかりのある建物だ。昼食会が開かれた「金鶏」の間は、壁一面に花鳥模様が施され、当時には珍しいシャンデリアを備えるなど、伝統とモダンの調和が美しい部屋である。
昼食会の主催は秋篠宮ご夫妻で、石破茂首相など三権の長をはじめ、小中学生のころから悠仁さまを見守ってきたお茶の水女子大学の室伏きみ子前学長、現在通う筑波大学の永田恭介学長たちが集まり、悠仁さまの成長を喜ばれた。
昼食会は、まず額賀福志郎衆院議長の発声により、シャンパンで乾杯してスタート。悠仁さまはノンアルコールの炭酸飲料を手にお祝いにこたえられた。では、昼食会のメニューを見てみよう。
【「悠仁さまの成年を祝う昼食会」のメニュー】
・鮑入り雲丹のバヴァロア(主な食材は千葉の鮑、北海道の雲丹、沖縄のキーツマンゴー)
・甘鯛のポワレ(主な食材は、石川ほかの甘鯛、香川のヒイカ)
・和牛フィレ肉のパイ包み焼 マデラソース(主な食材は、宮城の牛フィレ肉とバター、付け合わせに石川の野菜、沖縄のオクラ)
・ピオーネのヴァシュラン(主な食材は、広島のピオーネ)
どの食材も、その土地の自慢の品といってよさそうだ。地震などの被災地のほか、戦火が激しく、悠仁さまが秋篠宮ご夫妻と慰霊を続けておられる縁の地もある。その土地の食材を取り上げることで、応援するお気持ちが感じられる。