名店部門の「つけ麺 清湯」で5連覇、「汁なし」で4連覇
同店の受賞歴はとても華やか。初登場は2020年、名店部門の「つけ麺 清湯」と「汁なし」で、いずれも2位をマークした。その翌年には、名店部門の「つけ麺」で首位を獲得。2022年には「つけ麺 清湯」に加えて「汁なし」でも1位となり、TRY総合5位で初登場。2023年、2024年も引き続きW1位をキープし、TRY総合も4位にランクアップした。
さらに、名店ひしめく「しょう油」で初受賞を果たす。そして2025年、「つけ麺 清湯」で5連覇&「汁なし」で4連覇を達成。TRY大賞に選出され、殿堂入りとともに有終の美を飾った。
店主の大友勝さんは10代の頃、音楽活動のかたわら、居酒屋やラーメン店で腕を磨いた。その後、麺を究めるために製麺所に勤務。2013年に埼玉県川口市で『らーめん かねかつ』を開業し、2022年に現在の場所に移転した。以来、夫婦二人三脚で店を切り盛りしている。
「オープン前から獲れたらいいなと思っていた」「いつも支えてくれている女将のおかげ」
『らーめん かねかつ』の店舗で行われた授賞式には、TRY審査員の田中一明さん、名店審査員のレイラさん、同じく名店審査員のかずまさんが出席。TRY大賞のトロフィーが田中さんから大友さんに、殿堂入りのトロフィーがかずまさんから女将さんに、それぞれ手渡された。
店主の大友さんは「TRY大賞はオープンする前から、『獲れたらいいな』と思っていた賞なんです。オープンした当時は新店部門で載ることもできずに、とても悔しい思いをしたので、今回の受賞はとてもうれしいです。獲れたのはボクひとりの力じゃなくて、いつも支えてくれている女将のおかげだと思います。とても感謝しているので、この場を借りてお礼言いたいです。ありがとうございます!」と、待ちに待った受賞に満面の笑み。
田中さん「日本のラーメン界の発展を牽引してほしい」
田中さんは、「どうもおめでとうございます。私にとって『かねかつ』さんは、同じ埼玉に家があることから、川口時代から通わせてもらっていて、子どもがまだ小さいときには一緒にお邪魔したりして。そんな、私にとって身近なお店なので、とても感慨深いです。足を運ぶたびにどんどんどんどんクオリティがアップし、名店部門の1位に登場して、そこからさらに磨きをかけていまにいたるわけです。このお店のすばらしいところは、らーめん、つけそば、あぶらそばのレギュラーメニュー3種類すべてが渾身の一杯であること。しかも、しお、しおつけめんといった新メニューも登場したばかりという、伸びしろがまだまだある状態での受賞となりました。これからも日本のラーメン界の発展を牽引し、日本全国のラーメンの作り手が模範とするような店になっていってほしいです」と、個人の体験談を交えながら語り、大友さんのラーメンを高く評価した。
レイラさんは「川口からこちらに移転されて、グンとレベルがアップされました。味はもちろんのこと、ホスピタリティも素晴らしいと思います。これからも最高においしいラーメンを作り続けてほしいです。このたびは本当におめでとうございました」と、さらなる飛躍を期待。
かずまさんは「つけ麺部門で5連覇、油そばで4連覇ということで。スープや具もすばらしいのですが、武器として抜きん出ているのはやはり麺。汁なし部門でも、来年殿堂入りしたんじゃないかと思っています。大賞部門の受賞ですが、川口時代のお店も好きだったんですが、みなさまにおすすめするとなると、やはり移転後のほうなのかなと。この温かい雰囲気、よりいいお店になったなと思います。これからも夫婦二人三脚で、すばらしいお店を作っていただきたい」と、エールを送った。