人間だって発酵と熟成で美熟女をめざすべき!?
飯「ほかは基本的にお取り寄せしないと出合えないお酢。紹介した商品は、どれも鼻にツンとこないし、香りがよき~」
芦「一方、試飲してNGにした商品の中には、豆みたいな香りも……」
飯「あれは震えました。酸味が目にきて、二度震えた」
和「きちんと発酵しきっているかどうかって、やっぱり重要で。旨みとダイレクトに繋がっている気がしますね」
飯「若いと酸が強くて刺激的、熟成が進むとカドがとれて深みが出る。人間と一緒だわ。切実に美熟女になりたい」
芦「お、応援しています(震)。その点、中野酢の『黒酒酢』なんて、えも言われぬ香りを感じました」
『黒酒酢』4104円/900ml:蔵元中野商店(中野酢)(京都府)
飯「わかる。これは姉御の推しっ酢ね」
和「よくご存知で。ここ近年愛用中のお酢ですぅ。ダシで煮た野菜の仕上げにかけると、コクが出ていいのよ!」
芦「やってみます。おいしいお酢に出合うと、料理をしたくなりますね~」
飯「うん、太田酢店の『玄米黒酢』で酢豚作りたくなったし、果実酢の『橙酢』には豚しゃぶだわ、ってなった。あれ、なんか豚ばっか。おい、誰が豚じゃい!?」
『明治44年創業伝統の技・橙酢』2592円/1800ml:生創(ふそう)石丸(香川県)
和「暑苦しいその絡み、お酢でさっぱり流したるわ(おあとがよろしいようで)」
撮影/西崎進也、取材/飯田かおる(飯尾醸造、坂元醸造、蔵元中野商店)、芦谷日菜乃(生創石丸)
■おとなの週末2025年12月号は「冬の温蕎麦」
※月刊情報誌『おとなの週末』2025年9月号発売時点の情報です。
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