×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

「10月30日」。今日は何の日でしょう?答えは「初恋の日」!詩人で小説家の島崎藤村が「初恋」の詩を発表したことを記念して、長野県の老舗旅館『中棚荘(なかだなそう)』により制定されました。甘酸っぱい、「初恋の日」の思い出に浸ってみませんか。

icon-gallery

藤村の処女詩集『若菜集』に所収

1896(明治29)年10月30日、詩人であり小説家の島崎藤村(1872~1943年)が雑誌『文学界』46号に「初恋」の詩を発表しました。この日を「初恋の日」として、島崎藤村ゆかりの宿である長野県小諸市の老舗旅館『中棚荘』が、一般社団法人・日本記念日協会に申請し、制定されました。『中棚荘』は1898(明治31)年創業で、藤村が通った宿として知られています。

島崎藤村の「初恋」は、雑誌『文学界』46号に「こひぐさ」の一編として発表した Photo by Adobestock

「まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき
 前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけり」

「初恋」は、藤村の処女詩集『若菜集』(明治30年8月刊行)に収められています。そして、「初恋」の有名な一節は、藤村自身の初恋を歌ったものだと言われています。はじめは離れたところから少女を見つめているだけだった少年。季節とともに少しずつその距離が近づいていく。この後四節まで続く詩には、そんな2人の状況と少年の淡い恋心が感情豊かに綴られています。

『中棚荘』では、この「初恋」の詩をモチーフにした「初恋りんご風呂」を楽しめます。10月から5月にかけてりんごを浮かべた湯船にゆっくりと浸かることができます。

藤村が詠んだ「初恋」はりんごの樹の下から始まっている

WEBメディア「Lovatomy」のアンケート調査(2021年)によると、初恋の平均年齢は女性9.33歳、男性11.16歳で、女性の場合は5歳が最も多いそう。

5歳と言えば幼稚園か保育所に通っている年齢。家族から離れ初めて同世代の異性と出会う年頃でもあります。そこで誰かに恋をするのは自然なことなのでしょう。しかも損得も忖度もなく、本能的で純粋な好意そのもの。たとえ思いを伝えられなくても、初恋が、あるいは初恋の人が美しいまま思い出になるのはそのせいかも。

次のページ
「初恋」ドラマを見て胸キュン体験を!
icon-next-galary
1 2icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

『おとなの週末』Web編集部
『おとなの週末』Web編集部

『おとなの週末』Web編集部

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2025年10月15日発売の11月号では、「頬…