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■難読漢字、食べ物編の正解はこちら

正解:ウグイ

鯎はコイ目コイ科に属する魚で、日本では北海道から九州まで、広範囲の河川や湖沼に生息しています。

体長は大きいもので50cm近くに達することもあり、細長く引き締まった体形をしています。その姿は、流れのある水域を泳ぐ魚らしい、すらりとした流線型です。

特徴的なのが、産卵期に見せる婚姻色です。春から初夏にかけての産卵期になると、雄の体側には鮮やかな朱色の太い縦線が数本現れ、頭部には「追星(おいぼし)」と呼ばれる白くて硬い粒状の突起ができます。

この美しい姿から、「春を告げる魚」や「婚姻色をまとう魚」として、釣り人や川に親しむ人々に愛されてきました。

名前の由来は諸説あります。

ひとつ目の説は、その習性からきたというものです。鯎は、川を上る習性が強い魚で、産卵期にはとくに激しく上流を目指します。この遡上する姿から、古代の言葉で「上向く魚(うわむくうお)」と呼ばれ、それが転じてウグイになったという説です。

ふたつ目の説は、その色や姿に由来するというものです。前述の婚姻色で体表が朱色に染まることから、「朱を帯びた魚(あかおびのうお)」が転訛したという説や、鱗が銀白色に輝く様子から、「浮き出た銀(うきでたぎん)」が短縮されてウグイになったという説も存在します。

滋賀県の琵琶湖周辺では、なれずし(熟れ鮨)の材料にすることがあります。

なれずしは、魚とご飯を長期間漬け込んで乳酸発酵させる保存食で、強烈な酸味と独特の風味を持ちます。鯎のなれずしは、同じく琵琶湖の魚であるフナを使った「鮒寿司」ほど有名ではありませんが、地域の食文化を支えてきた貴重な発酵食品のひとつです。

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『おとなの週末』Web編集部
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