ラーメン王子との出会い
テレビに出始めて2年目の頃、とあるラーメン店で偶然席が隣になり仲良くなったのが、現在は故郷の青森に拠点を移しているラーメン研究家の石山勇人さんだ。
「石山は当時、“ラーメン王子”と呼ばれ、ラーメン研究家として有名でした。2000年代後半から2010年代前半頃までのラーメンガイドブックは、ラーメン評論家の石神秀幸さんによるいわゆる『石神本』と、『石山本』が二大巨頭だったんです。
彼と知り合って、『石山本』の座談会などに参加するようになったり、僕からしてみたら超有名なラーメン評論家などがラーメン店で居合わせた際に僕の顔を知ってくれたりしていました。『TRY』で審査員を務めている青木誠さん、『らーめんナビの達人』として活躍し、現在も評論家として活動している山本剛志さんや小林孝充さんといった方たちと顔見知りになっていきました。単にテレビに出るだけで、家にこもっていたら、おそらく今のようにはなっていないでしょう」
「百麺人」になり、執筆などの機会が増える
好意的な人脈と繋がったことにより、フィールドも視野も広がっていった。
「たまたまテレビに出ましたが、基本的に僕の生活や周囲が変わったわけではありません。
例えば、2010年8月に始めたTwitter(現・X)は、番組に出たところでフォロワーが増えても5人か10人。結局2013年頃でもフォロワー数は1000人くらいでした。初めて盛岡へ遠征した時、1800人になったことをなぜか生々しく覚えています。
テレ朝経由でポツポツと雑誌のラーメン特集などの話が出始めたのが2011年頃。2012年から雑誌『ラーメンWalker』(KADOKAWA)の“百麺人”になり、執筆や企画する機会が徐々に増えていって、すごく楽しかったですね」
“百麺人”とは、ラーメン評論家や専門家などの著名人からなる審査員集団。現在は全国14エリアの「ラーメンWalker」が出ていて、各地のラーメン通なども参加している。

