×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

原稿料を受け取らないのはナゼ?

2017年には『ラーメン超進化論』(光文社)の刊行や、現在もラーメンについて多くの記事を書き、精力的に活動している。

ただ、公務員だからという理由により原稿料などは一切受け取らず、すべて無償で行っている。

「立場上、当然報酬を受け取ることはできませんが、それよりもこうしてラーメンについて表現させてもらえること自体がありがたいんです。今はさまざまな発信方法がありますが、本来は個人の食べ歩きで終わるはずだったことに、多くのご縁が生まれています。各店のレポートなどを書かせてもらうことで、人気に少しでも貢献できたり、例えば立地の悪さで苦労しているけれど心血を注いだラーメンを提供しているお店に光が当たるきっかけになれたりと、こうした経験は金銭的価値では計り切れない、変え難いものなのです」

ちなみに「お願い!ランキング」には、2018年2月の放送回にも再登場し、自撮り棒を持ってラーメン店を巡ったことを覚えているという。

なお、今はラーメンYouTubeの『SUSURU TV.』に出ることも多い田中さん。
「SUSURUちゃんのチャンネルに出ると、一気にフォロワーが2000人くらい増えることがあるんです」

現在、Xのフォロワー数は8万人超を誇る。

平成の終わりごろには、全国の名店を制覇

「僕がテレビに出ていた頃というのは、関東圏のみで放送される番組だったこともありますし、スコープがまだ狭かったので、食べに行くのは1都3県のラーメン店が対象でした。全国を本格的に回るという視野が欠けていた時代、地方に行ったときでも観光のついでにちょっと食べてみようというくらいの感覚で、そのエリアのラーメンを網羅的に食べようという意識はありませんでした」

それが変わったのが、先にも触れた「ラーメンWalker」の“百麺人”になったこと。

「『ラーメンWalker』は、全国のラーメン店についてある程度知っていないと、まともにランキングがつけられないんです。自分をブラッシュアップするため、全国を回りました」

そして2017(平成29)年頃には、全国の主だった名店とされているラーメン店をすべて制覇した田中さん。その上で感じたことがあるという。

「遠征を遠征と捉えている時点で基本的にダメだということ。例えば東北に行こうが、関西に行こうが、九州に行こうが、別に遠征だからと何杯も無理に食べようとは思いません。東京のラーメン店を巡るのと同じような感覚で行っています」

惜しまれながら2025年10月に閉店した「らーめん三吉」(東京都中央区) 写真提供:田中一明さん
次のページ
名店の経年変化を追いたい、広く深く
icon-next-galary
icon-prev 1 2 3 4 5icon-next
関連記事
あなたにおすすめ

この記事のライター

市村 幸妙
市村 幸妙

市村 幸妙

おとなの自動車保険

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌『おとなの週末』。2026年12月15日発売の1月号では、「もう…