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■難読漢字、食べ物編の正解はこちら

正解:いがもち

山形県の蔵王温泉を訪ねると、緑鮮やかな笹の葉にちょこんと乗った白く小さなお餅に出会うことがあります。それが稲花餅。「蔵王に行ったら必ず食べる」と言わしめるほど愛されている約100年の歴史を持つ和菓子です。

熊笹の上に小さな餅が3つ並び、それぞれになめらかなこし餡が包まれています。餅の上には黄色く染められた米粒が数粒乗っていて、これが稲の花を思わせることから「稲花餅」と名づけられたとされています。

黄色い米粒には、稲穂がよく実るようにという願いが込められていていると伝えられています。

餅の中に餡を入れるのも、世の中が「餡泰(あんたい)」、つまり安泰でありますようにという願いが込められているという逸話もあります。

3つ並べるのは、豊年満作、家内安全、商売繁盛の3つの願いを神様に届けるためだとされています。

蔵王温泉では、現在も数軒の店が稲花餅を手作りしています。大量生産ができないため、ひとつひとつ職人の手で丁寧に作られています。餅の柔らかさや餡のなめらかさ、米粒の色合いなど、店ごとにわずかな違いがあり、食べ比べてみるとそれぞれの個性が感じられます。

稲花餅は日持ちがしないことでも知られています。保存料を使わず、蒸したての餅をそのまま笹にのせて売るため、賞味期限は基本的に当日限りです。

午前中に売り切れてしまうことも珍しくなく、予約をしておく人もいるほどです。

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『おとなの週末』Web編集部
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