旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■楕円です
正解:アーモンド
難易度:★★★☆☆
食べているのは、種の中にある部分です
アーモンドとはバラ科サクラ属に属する木の実で、桃や梅の仲間にあたります。
2月~3月に桜に似た薄ピンク色の花を咲かせます。ヨーロッパ、とくにプロヴァンス地方などでは「春の訪れを告げる花」として知られています。
実は、私たちが食べているアーモンドは果肉でも種でもなく、種の中にある「仁(じん)」と呼ばれる部分です。ただし、まだ実が青く、中の種が硬くなる前の段階(春の数週間限定)の「グリーンアーモンド」と呼ばれるものであれば、果肉ごと食べることができます。
おもな産地はアメリカのカリフォルニア州で、世界の生産量の大半を占めています。そのほかスペイン、イタリア、オーストラリアなど、乾燥した気候の地域で広く栽培されています。
一般的に旬の時期は、収穫が行われる初秋から冬にかけてです。夏の終わりに果肉が乾き、殻が自然に割れ始めると収穫の合図となり、畑では木を揺らして実を落とす独特の収穫風景が見られます。
収穫後は殻付きのまま乾燥させます。こうすることで保存性が高まり、品質が安定するのです。
ローストの度合いによって味わいが若干変わるのもアーモンドの特徴です。
浅くローストしたものは香りが軽く、甘みが前に出やすく、深くローストすると香りが強まり、わずかに苦みが加わります。
そのままつまむだけでなく、刻んでサラダに散らしたり、魚や肉の衣に混ぜて焼いたりすると、香りと食感が料理に奥行きを与えます。
とくにお菓子づくりには欠かせない存在で、マカロンやフロランタン、ヌガーなど、アーモンドが主役の菓子は数えきれません。アーモンドプードルは焼き菓子にしっとりとした質感を与え、スライスアーモンドは焼くと香りが立ち、見た目にも華やかさを添えます。
中東では米料理に混ぜて使われ、香りのアクセントとして古くから重宝されてきました。
ちなみに、アーモンドには「スイート種」と「ビター種」があり、私たちが食べているのはスイート種で、ビター種はアーモンドエッセンスの原料として使われます。ビター種はそのままでは食べられませんが、香りの強さは圧倒的で、少量で独特のアーモンド香を生み出します。





