旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■彩に
正解:絹さや
難易度:★☆☆☆☆
豆よりさやを味わう
絹さやとはマメ科に属するエンドウの若いさやを食べる野菜です。豆そのものを食べるグリーンピースや、さやごと食べるスナップエンドウと同じ仲間です。
温暖な地域での栽培が盛んで、鹿児島や宮崎、愛知などが産地として知られています。
豆が膨らむ前の若いさやだけを収穫するため収穫のタイミングが短く、農家では毎日のように畑を見回りながら、ちょうどよい大きさのものを摘み取っていきます。少しでも遅れると豆が膨らみ、絹さやとしての軽い食感が失われてしまうため、手間のかかる野菜でもあります。
露地ものの旬は春で、寒さが和らぐ頃に一気に収穫が始まります。近年では、ハウス栽培ものも多く、通年手に入るようになっていますが、やはり春の露地ものは香りがよく、シャキシャキとした歯ごたえも抜群です。
絹さやの最大の魅力は、春の息吹を感じさせるような若々しく爽やかな香りと、噛むほどに広がるほのかな甘みの調和にあります。
成熟したエンドウ豆とは異なり、未熟な時期に収穫されるからこそ、皮が薄く、青々とした清涼感が口いっぱいに広がります。この繊細な風味は、だし汁やほかの食材の味を邪魔することなく、むしろそれらを引き立ててくれます。
また、独特な食感も魅力。薄いさやが歯に触れた瞬間のシャキシャキとした軽快な歯ごたえは、絹さやならではといえるでしょう。
味噌汁や吸い物に浮かべると、絹さやの軽い香りが汁に移り、春らしい一品になります。卵とじや炒め物に加えると、彩りがよく、食感の変化が楽しめます。煮物に加えるときは、仕上げの直前に入れると絹さやの色が濁らず、軽い歯ざわりも残ります。
和食だけでなく、洋風の料理でも使いやすく、バターで軽く炒めるだけでも絹さやの香りが引き立ちます。



