東京で本場の味を楽しめる『あさひ町内会』、札幌の人気店『けやき』
さて、ここで一服。次に、東京で味わえる絶品札幌味噌ラーメンをご紹介したいと思います。その前に、少し「札幌味噌ラーメン」の歴史を振り返ってみましょう。札幌も他の地域と同様、かつては醤油ラーメンが主流だったようです。その後、1961年(昭和36年)年に「味の三平」が味噌ラーメンを出したのが始まりだと言われています。その後、「純連(すみれ)」が創業し、家族が「純連(じゅんれん)」と「すみれ」という二つの店を出しました。そこで修業して独立する人も急増し、同系統の味を出す店舗が増えていったと言われています。この系列は人呼んで「純すみ系」。ラードやニンニク、味噌の使い方など、パンチの効いた熱々のスープが大きな特徴です。
ご紹介する東京の味噌ラーメンのお店は「純すみ系」と言われる『あさひ町内会(東京都板橋区)』です。何とも面白い名前ですね。マスターの出身である北海道の地名から名付けたそうです。さすが道産子。地元愛、ラーメン愛があふれています。土曜日の14時頃うかがうと、10名ほどのラーメン好きが並んでいます。約40分で入店。券売機で「味噌ラーメン」と「ミニカレー」、「ビール小瓶」を購入し、カウンターに座りました。
ほどなくして、食事が一気に到着。まずはカレーを一口。おお!、めちゃくちゃ本格的!!。かなりスパイスが効いていて、ゴロっとした牛肉が口の中で存在感を放ちます。町中華や町蕎麦屋にある「おふくろカレー」も大好きですが、これも悪くない。辛さでビールが進み、スパイスと炭酸が胃を刺激しさらに食欲をかき立てます。
続いて、「味噌ラーメン」が到着しました。スープを一口すすると「純すみ系」らしいパンチのある旨みがじんわり広がります。少し濃いめの味ですが、スープ割りやお酢で調整したり、たっぷりのった生姜を混ぜて味変を楽しんだりできる、アレンジ自在の名店です。都営地下鉄三田線・板橋区役所前駅から徒歩圏にある、個性的な店名のラーメン店。皆さまもぜひお立ち寄りください。
では、札幌にある絶品味噌ラーメンをもう1軒紹介して、最後にしたいと思います。札幌広しと言えど、筆者が一番よく通っているのが『けやき すすきの本店(札幌市中央区)』です。創業は1999年。特徴は濃厚な味噌スープで、「純すみ系」をさらに進化させたような味でしょうか。一口スープをすすった瞬間に虜になり、深夜まで続く長い行列にも関わらず、出張や旅行のたびに訪れています。
現在は新千歳空港にも店舗があり、旅行の空き時間にも気軽に味わうことができます。白髪ねぎがなぜかこのラーメンにベストフィットします。スープと麺の相性も言うことありません。写真の整理が悪く、添付の写真は本店ではなく新千歳空港店かも知れませんが、この美しく、しかもいかにも美味しそうな外観を楽しんでくださいませ。味噌ラーメン好きなら絶対に食べて欲しい「けやき」。ぜひお試しください。
先週の博多ラーメンに続き、今週は札幌味噌ラーメンをご紹介しました。最後に、新千歳空港でのエピソードをひとつ。ある日、同空港で、男性高校生10人ほどが飲食店の案内ボードを見ながら「ラーメン食べたいね」と盛り上がっていました。思わずその会話に割り込み、「国内線ターミナルビル 3Fにある『けやき』、めっっっちゃ旨いよ」と、恥ずかしくて普段使わない若者言葉を駆使して紹介したところ、彼らは目をキラキラさせながら聞いてくれました。
「本店がすすきのにあってさぁ」、など滔々と語ってしまいましたが、あとで考えると、彼らは札幌の夜の社交場は知らないかもですね(笑)。まぁいずれにしても、あのあときっと「けやき」に行ってくれたと思います。食の情報は嬉しいし、そしてやはり口コミの力は大きいとつくづく感じました。当記事もそんなお手伝いが出来ればうれしいです。
文・写真/十朱伸吾
おとなの週末Web専属ライター。全国のご当地グルメを求めて40年余。2013年には、“47都道府県食べ歩き”を達成した。訪れた飲食店は1万軒をゆうに超える。旅と食とお酒をこよなく愛するオプチミスト。特にビールには一家言あり。競馬と写真とゴルフも趣味。週1の自転車ツーリングとサウナでダイエットにも成功した。好きな言葉は「発想力は移動時間に比例する」。









