京都にいながら海外にトリップできる話題店で春の味覚に舌鼓
最終日に向かったのは河原町だ。ホテルから歩いて行けるこの周辺は、カジュアルなカフェやレストランが豊富なエリア。そんな路地に異国情緒あふれるいい店があると聞きつけ、足を運ぶことに!店の名前は、『Stars’n Cacio Kyoto』。『ブルガリホテル』をはじめ数々の高級ホテルで総料理長を歴任した、アンドレア・フェレーロさんが「本物のイタリアの味を京都から日本に発信したい」という思いでオープンした店だ。
アンティーク調の家具が並ぶ店内には、イタリアから取り寄せたハンドメイドのランプシェードや、ヴェネツィアの「ムラーノ」のグラス、オリジナルのクッションなどが並び、まるで海外旅行に訪れたかのような気分が味わえる。
同店では、3月からメニューが刷新され、春限定メニューがスタートしたばかり。なかでも「天然スズキの炭火焼き アスパラガスソース 京野菜を添えて」は、7~10日間ほどドライエイジングし、身はやわらかく味がぎゅっと凝縮したスズキと、旬野菜のハーモニーを満喫できる一品。青々しくほのかな甘みを感じるソラマメやアスパラガスの味わいが魚のうま味を引き立てる。
セモリナ粉を活かしたもちもち食感のフレッシュな自家製平打ちパスタも、一度は食べておきたいメニューだ。北海道の赤牛を使用した「ほうれん草のパッパルデッレ ボロネーゼソース」は、噛むほどに力強いコクとうま味が広がる。日本の季節の素材を積極的に採用し、素材の自然な味わいを生かした料理は、シェフの温かさと潔さを一口ごとに感じるメニューばかり。
夕方は、心地よい風を感じる人気のテラス席で、ゆったりアペロを楽しむのもおすすめだ。季節はまた巡るけれど、今回紹介した京都は、今だけのもの。幻想的な景色と春グルメを堪能しに、4月は京都に足を伸ばしてみませんか?
文・写真/中村友美
フード&トラベルライター。東京都生まれ。美術大学を卒業後、出版社で編集者・ディレクターを経験し、現在に至 る。15歳からカフェ・喫茶店巡りを始め、食の魅力に取り憑かれて以来、飲食にまつわる人々のストーリーに関心あり。古きよき喫茶店や居酒屋からミシュラン星付きレストランまで幅広く足を運ぶ。休日は毎週末サウナと温泉で1週間の疲れを癒している。
※取材協力:東海旅客鉄道株式会社(JR東海)、株式会社ネイキッド、株式会社三井不動産ホテルマネジメント、Stars’n Cacio合同会社





