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9月後半も猛暑が続く2025年の秋。こんな時だからこそ、都心の暑さや喧騒を忘れ、緑豊かな避暑地で過ごしてみてはいかがだろう。静岡市の山間部に広がる「オクシズ」(奥静岡)は、中心市街地より5℃~10℃ほど気温が低く、車で1時間足らずで手つかずの森や清流に出合える穴場スポット。そんなエリアに絶景と地の恵を生かした料理が堪能できる、1日1組限定の一棟貸し宿があると聞きつけ、早速おじゃましてきた。

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涼を感じる静岡の秘境「オクシズ」とは?

静岡の奥を意味する「オクシズ」は、静岡市の中北部に位置する。武田信玄の隠し湯として武士達が傷を癒したことで知られる開湯1700年の「梅ヶ島温泉郷」や、南アルプスの水が流れ込む「井川湖」、ダイナミックな「安倍の大滝」などがあり、静岡の隠れた魅力がぎゅっと詰まった地域だ。

新東名高速の開通後、県外からの訪問者も少しずつ増加している。

里山の隠れ家宿、1日1組限定の『B&Bイタダキ』

今回、伺った1日1組限定の宿『B&Bイタダキ』(夕朝食付2名税込 5万7330円~)はそんなオクシズの葵区に位置する。このエリアにはまだあまり知られていない、オクシズの魅力を発信しようと意気込む若手オーナーの宿が徐々に増えているそうだ。細い山道を上った先にぽつりと現れる一軒家は、何とも言えない独特の存在感である。

緑に囲まれた一軒家

実はこの場所、2024年3月に開業したばかりの宿だ。世界各地を旅したオーナー兼シェフの鈴木龍士郎(すずき・りゅうしろう)さん(38)が、「自然に囲まれた静かな時間を過ごしたい」という思いで、妻の薫子さんとともに築38年の民家を改修し、立ち上げた。天井高は4メートルほど。広々とした和モダンなリビングは、掘りごたつもあり、木のぬくもりが心地いい。

元の建築の梁をそのまま生かした客室

窓を開けてデッキに出ると、雄大な里山の景色を間近に望むことができる。秋には紅葉、春は山桜も鑑賞できる、絶好のロケーションだ。椅子に腰かけ、耳を澄ませば小鳥や鈴虫のさえずりも聞こえ、澄み切った空気に身も心も癒される。

開放感あふれる景色を堪能できるデッキ
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満天の星を眺める! 清沢霊泉を使用した露天風呂
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中村友美
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