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なぜ、切り込みを入れる必要があったのか

現在では、IC乗車券などで自動改札を通過し、その都度適正な価格が差し引かれるため、「不正乗車」や「キセル乗車」というコトバを聞かなくなって久しい。国鉄の時代は、不正乗車が横行していたこともあり、取り締まる国鉄側もいろいろな対策をたてていた。

いまの時代、自動改札を通れば乗車した駅、日付、時刻が記録される。有人改札と呼ばれた駅員さんが改札に立っていた時代は、こうした記録を残すことができなかった。ゆえに改札口でわざわざ「きっぷ」に切れ込みを入れる理由が、そこにはあった。きっぷの使用を開始した証となり、その切り形によって路線や駅がどこかわかるため、不正乗車を見抜くいわば目印のようなものだった。ある駅では、その切り形を曜日や時間帯によって変えることで、適正に使用された“きっぷ”かどうかを見極めていたというわけだ。

車内検札(改札)の際に使用された改札ハサミは、路線ごとに異なる文字が浮き出る「型押し」が使用された=資料所蔵筆者
JR久留里線の車内で多客期に行われる「車内改札」のようす=2025年11月29日、千葉県君津市
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改札で繰り広げられた職人ワザ
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工藤直通
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