料理人No.1決定戦「CHEF-1グランプリ2026」の準決勝が先日開催された。優勝賞金1000万円を手にすべく、全国各地から様々なジャンルの料理人が集結。一体その栄冠に輝くのはどの料理人なのか!? その準決勝の模様を独占取材してきました!
20名の料理人が決勝への切符4枚を懸けて対決
「CHEF-1グランプリ2026」は、40歳以下のプロ・アマ、ジャンルを問わない料理人が全国各地から集結。優勝賞金1000万円を目指して、総勢313名がエントリー。その中から20名の料理人が見事準決勝に駒を進めた。
実は私、編集部えびす、過去に予選の審査員を務めたことがある。そのご縁から我が『おとなの週末Web』が独占取材の機会をいただいた。
さて、今回の準決勝は、「日本料理」「フレンチ・イタリアン・スパニッシュ」「中国・アジア料理」「ジャンルレス・フードクリエイターその他」の4つにグループ分けされている。それぞれのジャンルで5名がしのぎを削り、各1名が決勝戦へと駒を進める。
今大会を通して料理人に与えられたテーマは「『新・定番』を生み出せ」。そしてこの準決勝のテーマは「おにぎりの新・定番」だ。
これまでも斬新なおにぎりが生まれてきた“日本のソウルフード”。20名の料理人からどんな“新・定番”が生み出せられるのだろうか。
注目は「ジャンルレス・フードクリエイターその他」。4大会連続で決勝進出を果たしている、福岡県『TTOAHISU』の山下泰史さんが登場するからだ。山下さんは今年がラストイヤー。それだけに今大会に懸ける思いは一潮だろう。
対する料理人は、北海道からやってきたフリーランスの阿坂鷹文さん、おむすび店をプロデュースした経験があるフリーランスの藤田邦彦さん(大阪府)、大阪府のレストランから参戦した柳生卓摩さん、株式会社BOOZYS所属の津田智行さん(兵庫県)だ。
会場は、東京・代々木にある「服部栄養専門学校」。キッチンスタジオでの調理時間は45分。決勝を目指す戦いがここから始まる。
くじ引きで決めた順番に調理→試食へと向かう。1人ずつ5分置きにスタートをきっていく方式だ。今回実食の上、審査をするシェフ3名も見守る。
その審査員は、和食から『日本料理かんだ』店主・神田裕行さん、中華から『慈華(いつか)』店主・田村亮介さん、イタリアンから『リストランテ・イ・ルンガ』店主・堀江純一郎さんという錚々たる顔ぶれだ。
限られた時間の調理とあって、料理人が右へ左と慌ただしく動き、調理の音も心なしか激しく聞こえる。そして、キッチンスタジオがいい香りに包まれる。
お肉を豪快に焼く料理人がいれば、木を燃やす料理人もいて様々。およそおにぎりの調理とは思えないような工程が繰り広げられる。どういうおにぎりができるのか想像がつかない。そう、これが『CHEF-1グランプリ』の面白さである。
ついに試食のとき。トップバッターは阿坂さん。「望郷と適応の結び ~イカとレモンと昆布バター~」という料理名。1946年のペルーを意識したモダンメキシカンおにぎりだ。
新・定番としてコンビニのホットスナックに並べてほしいと阿坂さんは言います。
パエリアに近い味付けのご飯に、具材のメインはイカ。サッと炙って香ばしさを出しながらレアな食感を生み出しています。なんと、それをライスペーパーで包んで揚げ焼き。ドライトマトやレモンを合わせて重層的な味わいに仕立てています。
審査員からは、ストーリー込みの“味”に称賛の声が集まり、神田シェフからは「酸味、旨み、香りのバランスがいい」。堀江シェフからは「ライムが効いててよかった」。田村シェフからは「ごはんとのパリッ、ホロホロの食感がよかった」といったコメントも寄せられた。
2番手は藤田さん。「ボロネーゼ風肉味噌おむすび」。この料理の調理中に驚いたのが、牛挽き肉と牛モモ肉をフードプロセッサーにかけていたこと。これらを赤ワインとチーズ、八丁味噌で仕上げ。それをオリジナルブレンドのご飯で包む。一体どういうおにぎりになっているのか。
「ボロネーゼとご飯が合う」と神田シェフは語るも、ボロネーゼの多さに不満を残した。ほかのシェフからもご飯と具材のバランスに指摘が入っていた。






