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醍醐味のひとつ、鉄板で作るツマミで一杯

荒:ところでお好み焼きが焼き上がるまで、少し時間がかかるじゃないですか。広島風だと15分くらい。その間ってどう過ごしてました?

武:広島だとおでんがあったりして、それをつまみにのんびりビールを飲んで焼き上がりを待ってたけど、東京にはおでんがある店があまりなくて。僕はウインナーとか、ぼっかけに使うすじ煮込みとかをつまみにしてました。とんぺい焼きも捨てがたいけど、お好み焼きと味の方向が似てるので、ちょっと躊躇しちゃうんですよね。

荒:だし巻きや広島ではポピュラーなコウネ(牛の肩の部位)の塩焼き、イカのバター焼き……鉄板で調理してくれる様子も楽しくて、それらをつまみにして焼き上がりを待ちました。

岡:おいしそうってつまみを頼みすぎちゃうとお好み焼きが……ってことが何回か(笑)。あれ、気をつけないとダメだよね。

荒:僕も何回かやってしまいました(笑)。

武:ただ飲みたかっただけでしょ!(笑)

【コラム】東京風お好み焼、それは今いずこ?

東京風お好み焼きって、今ほとんどないんですよね。ただ、戦前戦後に下町を中心に屋台で食べられていた『どんどん焼』の流れを汲む料理は東京風といえるだろう。水で溶いたメリケン粉に長ネギ(重要)や天カスを入れて鉄板で焼いた、大阪のお好み焼に比べると、具材的にはずいぶん質素な料理で「○○天」という名称なのも特徴。

(左)ねぎ天、(右)しゅうまい天

となると、浅草の『染太郎』の「ねぎ天」なんかは完全にこの系譜。あと。行田の『フライ』も、名前はともかく内容は完全にどんどん焼なので、これらこそ、今に残る東京お好み焼きだろう。

さらに!お好み焼きの”お好み”は、客が自由に焼いたことからの命名らしく、『染太郎』の「しゅうまい天」や、今も八王子に残る『パンカツ』など、いわゆるお好み焼きとの共通点はメリケン粉を使って鉄板で焼くという点のみだが、こんなお好み自由な料理があるか、これも隠れたもうひとつの東京風お好み焼といえるかもしれない。

文/編集部、カーツさとう(コラム)、撮影/鵜澤昭彦(源亀、ぶち旨屋)、浅沼ノア(八昌)

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

※画像ギャラリーでは、座談会でピックアップされたお店のお好み焼きをご覧いただけます

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