介護を遠ざける、当たり前の8項目
ここからはそんな中でも、多くの高齢者、要介護高齢者と接する私が現時点で信じている、介護の原因となる病気を予防するためのお話をします。介護を少しでも遠ざけるための8項目。これがあなたの未来に少しでも役に立てればうれしいです。
- 1.脳卒中を予防する
- 2.骨折を予防する
- 3.転倒を予防する
- 4.生活習慣病をコントロールする
- 5.視力、聴力を維持する
- 6.定期的に歯科にかかる
- 7.家族以外の人との交流を維持する
- 8.適度に運動する
当たり前すぎてつまらないですか?でも、認知症や介護を遠ざける魔法があるわけではありません。生活習慣病に気を付け、たばこは吸わず、規則正しい生活を送り、適切な食事と適度の運動を欠かさず、歯科に通う。そして人と交流する。これしかないのです。
人間という生き物は、社会の中で規則正しく生きるべくして作られているのだなあと思うことがあります。
保育園・幼稚園から始まって、学校、仕事と頑張り、ようやく歳を取って引退して自由時間ができた、何時まででも好きなだけ寝て、食べたいときに食べて、誰にも気を遣わず暮らしていける!
でも、そんな生活は続きません。
結局、決まった時間に起きてデイに通ったり、ジムや習い事などのコミュニティに参加したりしている方が元気です。現役世代は、家で好きなだけゴロゴロできたらどんなに幸せかと思うかもしれませんが、面倒でも何でも、力を振り絞って外へ出かけましょう。そして誰かと話しましょう。結局それが介護を遠ざける最良の方法なのです。
付け加えるなら、褒められる機会があると良いと思います。歳を取るとできないことが増えて、家族や周りの人に謝ったりお願いしたりすることが多くなりますが、ご家族の方は是非「今日の洋服は素敵ね」「この食事はおいしいね」「今日も元気ですごいね」「笑顔が好きよ」と褒めてあげてください。「良い気分になる」、これは何歳になっても脳の活性化にとても大切です。
次回、「ピンピンコロリ」の裏話。あなたにベストな介護施設はどうやって選ぶ? -医師が教える「最高の最期」の迎え方(その2)に続きます。
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田口 真子(Mako Taguchi)
神戸大学医学部卒業。循環器専門医として複数の病院に勤務した後、2004年カネディアンヒル介護老人保健施設(老健)の施設長となり、介護が必要な高齢者を日々診察している。5老健を含む13の介護系施設を運営する医療法人社団創生会理事長。ブログ「介護のお医者さん22年目! 介護とうまくつきあっていこう」が高齢者福祉・介護ブログ村ランキング1位。




