誰もが一度は口にしたことがある、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の「オリジナルチキン」。その唯一無二の味わいは、単なるファストフードの枠を超えた、緻密な計算と職人技の結晶です。実は、創業者カーネル・サンダースが生前に「最もカーネルの味に近い」と絶賛したのが、ほかでもないここ日本のオリジナルチキンであることをご存じでしょうか。今回は、その世界最高峰の品質を統括する日本で唯一の「チキンマイスター」笠原一樹氏の圧倒的なこだわりと、思わず人に話したくなるような美味しさのヒミツ、奥深いトリビアの数々に迫ります。
最高峰の品質を守る、「チキンマイスター」笠原一樹氏の凄み
KFCには、オリジナルチキンの調理に必要な独自の社内資格「チキンスペシャリスト」が存在し、現在は全国で約1万9000人が保有。取得には厳しい筆記試験と実技試験がありその結果に応じてSからCまでのランクが決まりますが、最上位の「Sランク」は上位約1%しかいないそう。さらにこの資格は1年ごとの更新制で、毎年試験を受け続けなければ維持できないという厳格なシステムです。
その最高峰に位置する「Sランク」のさらに頂点、日本全国の店舗を統括する「品質の守護神」として君臨するのが、チキンマイスター・笠原一樹氏。笠原氏は、カーネル・サンダースが遺した伝統の味を正しく受け継ぎ、全国の店舗へその技術を伝承する役割を担っています。彼が手掛けるチキンは、まさに「究極の一本」と呼ぶにふさわしい完成度を誇ります。
職人技が光る調理実演。ファストフードの概念を覆す「完全なる手づくり」
メディア向けに披露された笠原氏による調理デモンストレーションでは、徹底された「手づくり」へのこだわりが明かされました。
KFCのチキンは、工場で衣付けされた冷凍品ではありません。生のチキンを店舗で毎日検品し、1本ずつ丁寧に手作業で粉付けを行います。また、粉付けの際は、お肉を転がすように「10回」混ぜる回数が決まっています。全体にまんべんなく粉がついたあと、上から思い切り圧をかけて味をなじませ、余分な粉は独特の振動で綺麗に落とします。この一連のプロの手さばきが、あの均一で美しい衣を生み出します。



















