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覆面取材で見つけた間違いない店だけを掲載しているグルメ専門誌『おとなの週末』
撮り鉄の「食」の思い出(75)大歩危・小歩危で歩危マート・ぼけ揚げ編/2008年~2020年

撮り鉄の「食」の思い出(75)大歩危・小歩危で歩危マート・ぼけ揚げ編/2008年~2020年

土讃線は香川県の多度津駅から徳島県西部を経由して高知県の窪川駅を結ぶ路線。 このなかでも難所になっているのが徳島県の吉野川に沿う山間部で、特に険しく景勝地として知られているのが大歩危・小歩危(おおぼけ、こぼけ)です。 この区間では1997年から2017年までの20年間、風景を楽しむトロッコ列車が走っていました……。

大歩危・小歩危で歩危マート・ぼけ揚げ編/2008年~2020年


土讃線は香川県の多度津駅から徳島県西部を経由して高知県の窪川駅を結ぶ路線で、四国の中央部を縦断しています。

このなかでも難所になっているのが徳島県の吉野川に沿う山間部。

深い谷あいを行く列車からは、まさに秘境の風景を見ることができます。

特に険しく、景勝地として知られているのが大歩危・小歩危(おおぼけ、こぼけ)です。

この名前の由来ですが、徳島県の観光サイト阿波ナビによると、
『断崖を意味する古語「ほき(ほけ)」からつけられたという説と、「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があります……』だそうです。

どうみても、歩いたら危ない地形です。

小歩危峡に沿って走る特急「南風」(2012年撮影)

大歩危で
“おおぼけ”と読む(2010年撮影)

小歩危(こぼけ)駅もある(2010年撮影)

渓谷の際を走る特急「南風」(2006年撮影)


この区間では、1997年から2017年までの20年間、風景を楽しむトロッコ列車が走っていました。

1両が特急用の気動車、もう1両がオープンエアのトロッコ列車です。

川からの冷たい風を受けながらの列車旅は、楽しい列車でした。

大歩危小歩危峡を走っていたトロッコ列車(2010年撮影)

トロッコ列車からの風景は
素晴らしかった(2010年撮影)

車内は、意外と質素な
ベンチシート(2010年撮影)


このトロッコ列車は2017年に、車窓を楽しみながら食事ができる「四国まんなか千年ものがたり」に引き継がれています。
 (「四国まんなか千年ものがたり」は第22回で紹介しています)

現在は「四国まんなか千年ものがたり」が走る(2017年撮影)


この四国まんなか千年ものがたりと、トロッコ列車の終点は大歩危駅です。

大歩危駅の目の前には、その名も“歩危マート”というお店があります。

1号店はスーパーマーケット、2号店は食堂です。

この付近で撮影をするとき、お昼はだいたいこの店で食事をします。
 

歩危マート2号店は食堂(2017年撮影)


まず、お店に入るとセルフで、石臼にお茶の葉を入れてごりごり。

茶さじですくってお湯を入れ、お茶にします。

地元のお茶も水もおいしいので、実においしいお茶になります。

石臼でお茶を挽く(2020年撮影:
この春はセルフではなく店員さんが対応)


そして昼食、祖谷そば。

なんと400円です。

地元のそば粉で打った太めの麺。

やさしい味の出汁によく合って、旅疲れにじっくり効いてくる味わいです。

歩危マートの祖谷そば。やさしい味で大好き(2020年撮影)


この店に行く楽しみは、祖谷そばだけではありません。

店主の山口さん、とにかく楽しい方です。

いつも明るく出迎えてくれて、おいしいものや地元の話をしてくれます。

元気をもらえて、帰りにはちょっと体が軽くなるような気分です。

店主の山口さん。
笑顔が素敵(2017年撮影)


山口さんが持っている料理は、大きくて固い岩豆腐の「祖谷とうふ」を香ばしく揚げたもの。

祖谷とうふの油揚げの「ぼけあげ」で作った、その名も“雲海おろし”です。

通常は一口大にカットして出してくれる“ぼけあげ”がメニューなのですが、“雲海おろし”はなんと6人前です。

6人前の雲海おろし(2017年撮影)


この料理、地元の大根を、鬼おろしで大根2本分おろします。

おろすのに時間がかかるので、食べたいときには事前に予約してください(通常のぼけあげは、いつでも大丈夫です)。

カリっと焼いたぼけあげは香ばしくて、味が濃くて最高!

大根おろしのやさしい辛みに地元の柚子酢や唐辛子、醤油をかけて、ひとくちひとくち楽しめます。

そのほかにも雲海汁も人気メニューです。

ふわっとやわらかくなったぼけあげと、軽く煮た大根の甘さがベストマッチです。

雲海汁もおいしい(2017年撮影)

こんな雰囲気で楽しめる(2017年撮影)


このぼけあげは、歩危マート1号店(スーパーマーケット)で買うことができます。

ぼけあげ1枚350円。
安い!(2020年撮影)

ぼけあげ。
写真の定規に注目! 
手に取ると大きさがすごい(2020年撮影)


以前買ったときには、鶏肉、根菜などなど入れて、がっつりと鍋にしてみました。

まずは、ぼけあげを香ばしく焼いてから鍋に投入です。

寒い時期だったので体も温まり、おいしい料理でした。

ぼけあげ入り鍋(2017年撮影)


そのあと山口さんから、ぼけあげのおいしい食べ方を伝授してもらいました。

まず、ぼけあげはオーブントースターかグリルで香ばしく焼いて、余分な油を落とすことだそうです。

ブライパンは、落ちた油の臭いがつくのでNGとのことでした。

ただ、車内にトースターはないし……。

やはりフライパンで焼き、出てきた油をこまめにふき取ることでなんとかクリア。

おいしいぼけあげ完成です。

そのままでもさっくりとおいしく食べられました。

油をふき取りながら焼いた
ぼけあげ(2020年撮影)


次に雲海汁です。

これは、ぼけあげから出汁が出るので、水だけでぼけあげを炊いて、ちょっとだけ醤油、そしてたっぷりの大根おろしを入れて完成です。

以前作った、具材たっぷりの鍋もおいしかったのですが、こちらはぼけあげの風味をストレートに感じられて最高です。

焼いたぼけあげを水で炊き、
醤油と大根おろしを入れる(2020年撮影)

青ネギをちょっとふって
車内食版の雲海汁完成(2020年撮影)


このぼけあげ、通信販売もしていますので、詳しくは「歩危マート」で検索してホームページをご確認ください。



次回は、同じく歩危マートの岩豆腐編です。







佐々倉実(ささくら みのる)
 鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、初めて鉄道写真を撮ったのが小学生のころ、なんやかんやで約50年経ってしまいました。鉄道カメラマンなのに撮影の8割はクルマで移動、列車に乗ってしまうと、走るシーンを撮影しにくいので、いたしかたありません。そんなワケで年間のかなりの期間をクルマで生活しています。趣味は料理と酒! ヨメには申し訳ないのですが、日々食べたいものを作っています。
 鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、いろいろとお付き合いください。
 ちなみに、鉄道の他に“ひつじ”の写真もライフワークで撮影中、ときどきおいしいひつじの話も出てきます。なにとぞご容赦ください。

このグルメ記事のライター
佐々倉実@まとメシ

鉄道をメインにスチール、ムービーを撮影する“鉄道カメラマン”、鉄道旅と食の話、最新の話題から昔の話まで、お付き合いください。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
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