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仕事帰りの深夜に食べた思い出の味/ニッポン“チャーラー”の旅 第1回

仕事帰りの深夜に食べた思い出の味/ニッポン“チャーラー”の旅 第1回

みなさんは“チャーラー”をご存じでしょうか。チャーハンとラーメンのセットの略語なのです。愛知で親しまれるこのセットメニューを愛してやまない現地在住のライター・永谷正樹が、地元はもちろん、全国各地で出合ったチャーラーをご紹介します!

perm_media ノスタルジックな“チャーラー”の画像をチェック! navigate_next

小学生の頃が蘇る“チャーラー”の味

筆者は今年で52歳になった。グルメ取材をはじめてから20年近くが経つ。これまで和食や寿司、フレンチ、イタリアン、中華などいろんなものを食べてきた。筆者が初めて外食を意識したのは、小学校4年生か5年生くらいだったと思う。

当時、両親は共働きで、午前中で学校が終わる土曜日に帰宅すると、テーブルの上に500円札が置かれていた。「このお金で何か食べなさい」ということだ。いつも近所にある中華料理店でラーメンやチャーハンを食べた。

鶏ガラの澄んだスープに黄色い玉子麺。その上にはチャーシューとメンマ、ネギがのっているシンプルな醤油ラーメンだった。チャーハンはチャーシューではなく、ハムを使っていた。いずれもどうってことはない町中華の定番メニューである。

ラーメンはミシュランにも掲載されるような人気店の方が美味しいだろうし、チャーハンだって高級な中華レストランで食べる方が旨いに決まっている。

でも、子どもの頃に食べたあの味が無性に恋しい。

そこで筆者の記憶に刻まれたラーメンとチャーハンを求めて旅へ出ることにした。名付けて、チャーラーの旅。「チャーラー」とは、チャーハンとラーメンのセットの略語で筆者の地元、愛知県ではよく使われる。東京や大阪で言う「半チャンセット」と同じ意味だ。

これがチャーラー

愛知県内はもちろん、筆者は出張先でもチャーラーを食べている。観光客向けに作られた郷土料理よりもそこで暮らしている人々が日常的に利用している町中華や地元密着型の中華チェーン、ラーメン店に魅力を感じる。

と、いうわけで、この「チャーラーの旅」では、筆者が食べたチャーラーを紹介する。基本的にはセットメニューを取り上げるが、メニューにない店はチャーハンとラーメンをそれぞれ注文する。

なお、ガチの食べ歩きレポートとなるので、大まかな場所と店名以外のデータは載せない。行きたいと思ったら、ググるなりして自身で調べてほしい。

思い出の店『中華料理 ニーヨン 小牧店』のチャーラー

さて、第一回目となる今回は、筆者にとって身近な店からスタートしようと思う。その店は愛知県小牧市にある『中華料理 ニーヨン 小牧店』。小牧市の隣町、北名古屋市にも師勝店があり、20代半ば頃によく行っていた。

『中華料理 ニーヨン 小牧店』

当時、筆者は編集プロダクションで働いていて、帰宅するのはいつも日付が変わる頃。仕事の帰り道に頻繁に立ち寄っていた。

今と違って、ファミレスやファストフード店も少なく、深夜に開いているのは中華料理店くらいしかなかったのである。ラーメンとチャーハン、唐揚げのセットをよく注文していた。50代となった今では完食する自信がない。

小牧店と師勝店のメニューは共通。ラーメンとチャーハン、それぞれ単品でも注文できるが、ここは昼も夜もセットメニューが豊富。今回は、「お昼のサービスセット」の「A ラーメン+炒飯」(680円)を注文することに。

「A ラーメン+炒飯」(680円)の炒飯

まずは、炒飯が運ばれた。チャーシューではなく、ハムを使っているのが特徴だ。うん、師勝店と見た目も味も変わらない。食べながら当時のさまざまな思い出が蘇ってくる。これがチャーラーの旅の醍醐味だ。

塩とコショウがベースのあっさり、さっぱりとした味わいは深夜に食べてもお腹がもたれることはなかった。あ、単に若かったからかもしれないが(笑)。量は単品で注文するよりもやや少ない。3/4といったところか。「半炒飯」でないところにも好感が持てる。

「A ラーメン+炒飯」(680円)のラーメン

これがラーメン。スープは辛そうに見えるが、鶏ガラのダシがしっかりときいている。口に含んだときに鼻から抜けるショウガの香りがアクセントになっている。具はチャーシューとメンマ、ネギと、シンプルこの上ない。

町中華でラーメンだけを食べに来る人は少ない。炒飯や天津飯などのご飯ものと一緒に注文するか、料理とお酒を楽しんだ後の〆に食べるケースがほとんどだろう。町中華のラーメンのポイントは、ご飯ものやほかの料理とのマッチングなのだ。

炒飯と交互に食べてみる。うん、やはり旨い。互いに持ち味を引き出し合っている。

実際、チャーハンとラーメン、それぞれは美味しいのに、味がぶつかり合ってケンカしているチャーラーも多い。交互に食べたときの味が足し算ではなく、掛け算になるのが旨いチャーラーの条件なのである。

この「チャーラーの旅」を通じて、チャーラーの奥深い世界に興味を持っていただければ幸甚である。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。
このグルメ記事のライター
永谷正樹

1969年愛知県生まれ。名古屋を拠点に活動するカメラマン兼ライター。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌、グルメ情報サイトなどに写真と記事を提供。https://twitter.com/shuzaiya

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