東急線蒲田の高架下グルメ
蒲田にもいいガード下酒場があるのです。そこは東急線高架下。特に「バーボンロード」と呼ばれる通りは人情あふれる個人店も多い。
覆面調査の結果、東急線のガード下に美食の店を見つけました。
七丁目のひつじ(イタリアン)
本場の味に出合えるガード下の名店
わずか7席の小さな店で、これほど本格的なイタリアンに出合えるなんて! 誰もが驚く味を生み出すのはイタリアで3年半修業した渡辺シェフ。銀座や六本木などの店で活躍した名料理人で、今年1月にリニューアルしたこの店を任された。店名通り羊肉を使ったメニューやパスタが評判だが、材料さえあればどんな料理にも応じてくれる気風の良さも人気の秘密だ。付け合わせひとつ取っても手間を惜しまない姿勢に脱帽。本場の味をガード下で味わえる贅沢を噛み締めて。
粒マスタード、香草、パン粉をのせた羊肉のオーブン焼きは余熱で火を通すと肉がふっくら柔らかく仕上がる。写真のカルパッチョはスズキ。イチゴとバジルのソースが鮮やか。
店舗情報
薩摩南洲料理と本格焼酎の店 ぼっけもん(居酒屋)
鹿児島尽くしの味と夫妻のおもてなしがご馳走
はじめて訪れるのにどこか懐かしい、そんなホッとくつろげる酒場はガード下にはつきもの。それがここ、鹿児島県出身の店主蒲地さん夫妻が切り盛りする薩摩南洲料理の店だ。故郷から取り寄せるキビナゴや旨みが濃厚な「知覧どり」の刺身など、地元愛あふれる味とアットホームなおもてなしは一度体験したらもう虜。同郷人ならずとも「ただいま」と夜な夜な常連が集まってくるのも頷ける。酒はもちろん芋焼酎。有名な銘柄からレアなものまでリーズナブルに提供しているので、焼酎ファンも一目置く存在だ。
「知覧どり」の刺身は皮を軽く炙ってあり、コリッと弾力ある歯応え。噛むほどに味わい深い旨み。キビナゴは酢味噌でいただく。
写真:自家製つけあげ580円、郷土料理の「つけあげ」は、魚のすり身に玉ネギやニンジンなど
を入れた手作り。甘みも特徴
店舗情報
Upper House(バル・バー)
名物は東京一と噂のフィッシュ&チップス
あるラジオ番組の企画で「東京イチウマいフィッシュ&チップスの店」に選ばれたというソレは、ホントに美味! 白身魚のタラは冷凍を一切使用せず、身がホックホク。通常は衣にビールを加えるのが定番だが、こちらはあえて入れずに秘伝の調理法でふわふわサクサクに仕上げているという。レモンやパインなどフルーツを漬け込んだ自家製ハイボールもオススメ。英国パブ風のカジュアルな店内で、気軽に入れる。
店舗情報
人情あふれる街でガード下の名店が続々
肥田木の縄張り、蒲田にもいいガード下酒場があるのです。そこは東急線高架下。特に「バーボンロード」と呼ばれる通りは人情あふれる個人店も多く、規模もこじんまり。さ、わが愛する蒲田で一杯行きますよ~。
戎「あれえ、失礼ながらガード下の雰囲気が洗練されてる」
埼玉に住む戎クンがポツリ。ホント失礼。でも確かに。焼き鳥に釜飯、バーまで新旧入り混じったジャンルレス。バーボンロードにある『七丁目のひつじ』も新たな発見店だった。カウンター7席の羊料理とイタリアンで、メニューには書いてなくても材料があれば何でも作ってくれるらしい。「何かラムの料理を」と頼んだオーブン焼きなんて、肉厚でジューシーで激旨。ソースから付け合わせまで本格的で感動だ。戎クンも「ココ、マジで蒲田のガード下? 一流店の味と言われても納得」と首がちぎれるほど頷いている。
お次に飛び込んだのは『ぼっけもん』。鹿児島出身の店主夫妻が切り盛りし、食材は故郷から取り寄せているんだそう。肥田木「私も九州出身ですっ」夫妻「わあ、九州は美味しいものがたくさんありますよねえ」
ご夫妻のお人柄が伝わるアットホームな接客にほっこり。料理はどれも安くて美味しいし、10席の店内は満席にもかかわらず、「立ち飲みでもいいから」と常連客が次々にやってくる。この店、タダモノではないぞ。
戎クンが駄々をこねるから入ったのは若い女子が接客してくれるバー。その名も、通り名と同じ『Whisky Bottle Bar BR バーボンロード』。店の看板によるとメーカーズマークの売上本数が日本一なんだって。ちなみに駅寄りの通りにあるカジュアルなバル『Upper House』はフィッシュ&チップスが東京一に選ばれたって書いてあったし、ねえねえ、蒲田ってすごくない?
戎「ホント、発見がありました。気軽に入れる店も多いし、はしごが楽しい。また来たい!」
後ろ髪を引かれつつ埼玉に帰った戎クン。また来てね!
蒲田高架下グルメMAP
● A七丁目のひつじ(イタリアン)
● B薩摩南洲料理と本格焼酎の店 ぼっけもん(居酒屋)
● CUpper House(バル・バー)
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。