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東区泉1丁目『キッチン はせ家』の、おかず度MAXのハンバーグでご飯をかっ喰らう!

おかずとしてのポテンシャルが高いハンバーグ。
お上品にパンをちぎりながら食べるのではなく、恥も外聞もかなぐり捨ててご飯をかっ喰らうのが正しい作法であると私は思う。
しかし、最近のハンバーグときたら、やれ肉汁がどうとか、食感がやわらかいとか、どーでもいいことばかりがフィーチャーされている。
それを求めるのなら、ステーキを喰え! と、言いたい。

私が子どものころに食べたハンバーグは、肉の臭みを消すためだったのだろうが、やたらとスパイスがきいていた。
食感もふんわりとはほど遠く、肉の密度を感じる歯ごたえもあった。
もう、そんなハンバーグにはお目にかかることができないのかと諦めかけていたとき、東区泉1丁目の『キッチン はせ家』で見つけてしまったのである。
街の洋食屋という佇まいだが、1963(昭和38)年に創業した純喫茶『純喫茶 はせ』がルーツ。
当時から、スパゲティをはじめとするフードメニューが人気で、わざわざ遠方から訪れる客も多かったという。

「とくに牛すじと香味野菜をじっくりと煮込んだ自家製のミートソースをたっぷりとかけた『鉄板スパゲティ・ミートソース』が人気でした。
昔からハンバーグにもこのソースを使っています」
と、チーフの小川正雄さん。

これが今もハンバーグと並ぶ店の名物の「鉄板スパゲティ・ミートソース」(900円)。
フォークに極太麺を絡めてクルクル……。
ハフハフしながら口へ運ぶと、肉の旨みを凝縮させた濃厚な味わいがドッカーン!
具材はゆで卵とグリーンピースのみとシンプルだが、このソースだけかかっていれば、ほかは何も要らないほど完成度が高い。
ますます、ハンバーグへの期待が高まるではないかっ!

こちらが「ハンバーグランチ・デミソース」(1000円)。
おおっ!
熱々の鉄板でジュージューと旨そうな音を立てている。
ナイフでひと口大にカットして、ハフハフ、フーフーしながら口へイン。
ガツン! とパンチのきいたスパイスの刺激とともに肉の旨みが炸裂!
それを鎮火すべくご飯をかっ喰らうも、またハンバーグが食べたくなる。
もう、無限にイケるのだ。

「私が17年前に店を継いだとき、ソースとの相性と食べ応えを考えて、ハンバーグのレシピを変えました。
牛8に豚2の割合で粗挽きにしたミンチを使っていますから、肉々しい食感が楽しめます。
味付けもやや濃いめにしました」
(小川さん)

ハンバーグを付け合わせの目玉焼きの黄身に絡めて食べると、マイルドな味わいとなり、一層ご飯がすすむ。
添えられたたっぷりのナポリタンとインゲンをソースにつけても旨い。
また、「もっとハンバーグを食べたい!」という人は、2枚の「ダブル」(1800円)や3枚の「トリプル」(2400円)も用意しているそうだ。
ハンバーグはあまりの人気で、13時半ごろには売り切れてしまうこともあるそうなので、お早めに!

キッチン はせ家
[住所]愛知県名古屋市東区泉1-21-1
[TEL]052-971-3192
[営業時間]11時~14時半(売り切れ次第閉店)
[定休日]日、祝、第3土曜

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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