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愛知県安城市のJR三河安城駅前にある創業57年の『中国料理 北京本店』。 連載28回目で紹介した、この店の店主、杉浦充俊さんから、6月某日、「面白いモノを作ったので、ぜひ来てください」との連絡があったのだ。 ニューバージョンの北京飯でも作ったのだろうか? そんなことを考えながら店へと向かった……。

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愛知県安城市のソウルフード『中国料理 北京本店』の「北京飯」のたれが登場!

愛知県安城市のJR三河安城駅前にある創業57年の『中国料理 北京本店』。
連載28回目で店の名物である「北京飯」(600円)を紹介した。
地元の安城市では知らない人はいない超有名なローカルフードである。
今回、再び採り上げるのにはワケがあるのだ。

6月某日、店主の杉浦充俊さんから、
「面白いモノを作ったので、ぜひ来てください」との連絡があったのだ。
ニューバージョンの北京飯でも作ったのだろうか?
そんなことを考えながら店へと向かった。

「実はですね、ご家庭でも北京飯をお楽しみいただけるように、『極・北京飯のたれ』を作ったんです」と、杉浦さん。
これまで、多くの食品会社から作らせてほしいというオファーがあったが、すべて断っていたという。
その理由は、店の味とまったく同じものができるかどうかがわからないという点だった。
きちんと利益を出すには、原料の質やコストに妥協せざるを得ない。
自身が納得しないもので店の評価を下げることが、料理人として我慢ならなかったのである。

[『極・北京飯のたれ』(540円)]

「これが『極・北京飯のたれ』(540円)です。
主な材料は、醤油と砂糖、酢になります。
レシピサイトでもいろんな人が作ってらっしゃいますが(笑)、それぞれの種類と配合がポイントなんです。
開発を食品会社に丸投げするのではなく、ソムリエや料理研究家の協力もいただき、店で食べるのとほとんど変わらない味に仕上がりました」(杉浦さん)

北京飯を作るには、卵3個にたれ大さじ1を混ぜ合わせて、熱したフライパンで炒め、それをご飯にのせるだけ。
北京飯には、卵の上に豚モモ肉の唐揚げがのるが、とんかつや唐揚げを代用してもよい。
肝心なのは、卵をトロトロの半熟に仕上げることだ。

『極・北京飯のたれ』を使って、北京飯を作っていただいた。
このテの商品は、あくまでもフンイキだけで店の味とほど遠いのが大半である。
しかし、実際に食べてみたところ、店で使っているタレをそのまま瓶詰めしたのではないかと思うほど再現度が高いと思った。
「北京飯以外にも、卵焼きや卵かけご飯、冷や奴にかけても美味しく食べられます。万能調味料として使っていただけるように、料理研究家の方にレシピも考案していただきました」(杉浦さん)

『極・北京飯のたれ』を使った料理レシピを考案したのは、地元のテレビ番組でも活躍する料理研究家の長田絢さん。
テーマは「男性の胃袋を掴むガッツリでオシャレな中華レシピ」。
その一部を紹介しよう。

◎麻婆カレー◎
材料と作り方は以下の通り。
【材料】
豚ひき肉…200g
豆腐(絹ごし)…200g
ごま油…大さじ1
長ねぎ(みじん切り)…1/2本分
ニンニク(みじん切り)…1片分
ショウガ(みじん切り)…1かけ分
A(北京飯のたれ…大さじ1と1/2、カレー粉…大さじ1、豆板醤…小さじ1)
鶏がらスープのもと(顆粒)…小さじ1/2
水溶き片栗粉…(水大さじ1:片栗粉大さじ1/2)
ご飯・細ねぎ(小口切り)…適量
ラー油…適宜
【作り方】
①豆腐は2㎝角に切る。
②フライパンにごま油をひき、ニンニク・ショウガ・長ねぎを炒め香りが出たら、豚ひき肉を炒め、Aを加えて炒める。
③水(1カップ)・鶏がらスープのもとを加えて煮立ったら、①を加えて少し煮込む。
④水溶き片栗粉を加えてひと煮立ちさせ、とろみをつける。
⑤皿にご飯を盛り、④をかけ、細ねぎをちらす。お好みでラー油をかける。

[北京飯のたれで作った麻婆カレー]

『極・北京飯のたれ』は、『中国料理 北京本店』のほか、姉妹店の『半熟堂』(刈谷市)と『つけめん舎一輝』(安城市・岡崎市)、安城市内にある道の駅『デンパーク安城』でも購入できる。
ネット通販も検討しているそうなので、北京飯が全国区になる日も近いかも!?

中国料理 北京本店
[住所]愛知県安城市三河安城本町2-4-1
[TEL]0566-75-0230
[営業時間]11時~14時L.O.、17時~21時半(21時L.O.)
[定休日]月曜

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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永谷正樹
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