×

気になるキーワードを入力してください

SNSで最新情報をチェック

icon-gallery

名古屋で唯一! キリッと冷えた味噌煮込みうどん!? 名古屋・新栄『吉野屋』店主の挑戦

連日の猛暑で外出するのも億劫になる。
そんなときは、味噌煮込みうどんを食べて涼しくなろう!
えっ?
よけいに暑くなるって!?

いやいや。
食べれば食べるほど涼しくなる味噌煮込みうどんを、名古屋市中区新栄の広小路葵交差点近くの路地にある『吉野屋』で発見したのだ。
その名も「冷し味噌煮込」。
はたしてそれはどんなモノなのか?

「きしめんやうどん、そばには冷たいメニューがあるのに、味噌煮込みうどんはありません。
なんだか、それが悔しくて。
『冷し味噌煮込』は、いわば、うどん職人としての挑戦です」と、店主の畔柳謙一郎さん。
なんだか、めざす方向が間違っているような(笑)。

「冷やし味噌煮込」は、つゆも麺も一から作り上げたオリジナル。
ゆえに、ほかのメニューと共用できないため、木・金・土曜限定販売。

まず、これが自家製の麺。
味噌煮込みうどんにしては、やや細め。
うっすらと茶色がかっているのが畔柳さんのこだわりである。
理由については後ほど説明しよう。

そして、こちらが具材。
玉子と揚げ、かまぼこ。
写真には写っていないが、ネギもある。
これらは、あらかじめ味噌煮込みうどんのつゆで煮込んであり、冷蔵庫でキンキンに冷やしてある。

で、これが「冷し味噌煮込」(820円)。
氷をのせて涼しげな雰囲気を演出しているが、それ以外のビジュアルは味噌煮込みうどんだ。
思わず、フーフーと冷ましそうになる(笑)。
肝心な味だが、だしの香りといい、味噌のコクといい、味噌煮込みうどんそのもの。

「だしはムロアジとかつお節がベースです。
冷やすとだしの風味が弱くなりますから、かつお節を多めに入れています」(畔柳さん)とか。

食べていて気づいたのだが、熱々の味噌煮込みうどんは土鍋で具材と麺を煮込んで作る。
しかし、この「冷し味噌煮込み」で煮込んでいるのは具材のみ(笑)。
麺は茹で上げた後に氷水で冷やし、つゆと合わせる。冷たいうどんやきしめんと作り方は同じだ。

「実は去年までは熱い味噌煮込みうどんと同じ麺を使っていました。
が、土鍋で煮込んで作ったときのような、麺につゆがしっかりと染みた状態にはならなかったんです。
その反省を踏まえて、今年からは麺に味噌を練り込むことで、それを再現しました」(畔柳さん)
「冷し味噌煮込」の販売は9月末まで。
名古屋で唯一の冷たい味噌煮込みうどんをぜひ、ご賞味アレ。

吉野屋
[住所]愛知県名古屋市中区新栄1-6-3 シャインビル1階
[TEL]052-241-0358
[営業時間]11時~15時、18時~20時(月曜と土曜は11時~14時)
[定休日]日曜、祝日

永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

icon-gallery
関連記事
あなたにおすすめ

関連キーワード

この記事のライター

永谷正樹
永谷正樹

永谷正樹

最新刊

全店実食調査でお届けするグルメ情報誌「おとなの週末」。11月15日発売の12月号は「町中華」を大特集…