ラーメンってなんだ? 今一度考えてみるに……
ラーメンは自由な料理だ。
だってラーメンの基本スタイルといいますか、デフォルトスタイルってなんだ? って考えみたら、これが、
「そんなもんない!!」
ってことに気付いたんですよ。
オレなんか関東の人間だから、醤油味の、いわゆる支那そばが基本スタイルだと最初は思ったのね。一番ポピュラーで昔っからあるし。
でも九州の人にしてみりゃ、ポピュラーっつったら豚骨なんだよね。札幌の人だったら味噌とかさ。
それどころか、日本全国、その土地ごとに、それぞれポピュラーなラーメンのスタイルが数えきれないくらいある!
ってことは、もともとラーメンって、決まった枠というか基準が極めて自由な料理ってことじゃない?
とりあえずかん水使った麺があって、スープがありゃあラーメン……と書いてはみたけど、いやいやこの基準だって怪しい! かん水使わない麺だってあるし、スープなしのラーメンも多いしなァ~。
ってことは、麺さえあれはラーメンか? いやいや最近は、ヘルシー指向でラーメンの麺の代わりにモヤシ入れました、なんつうラーメンもあるという。
となると、もうこういうことになっちゃう。
『ラーメンと名乗れば、なんでもラーメン』
そのくらい自由なんだよ、もはやラーメンって!!
そりゃあ変わったラーメンが色々出てくるのは当然ですよ。
でも、そんな変わったラーメンでも、驚くことにみんな『ウマイ』んだよね。そこが素晴らしいじゃないかラーメン!!
今回はそんな“料理として変わったラーメン”だけじゃなく、変わった場所で食べられるラーメンも食べてみた。さらに、ラーメンが他の料理ジャンルに進出したパターンまでいただいちゃいました。
ラーメンは、ラーメン自体の規格が自由だわ、食べられる場所も自由だわ、他の料理にまで進出しちまうわ、“料理界のなんでもあり王”ですよ!
そのうち食べられないラーメンなんてのも出てくるかもしれないが、いくら自由といっても、それだけは勘弁いただきたい。
『フォーラムめん』@ 三ノ輪
安いにもほどがある! 百円玉2枚で10円のおつり
おそらく都内で一番安いんじゃないかっていう、なんと190円! ヘタなカップ麺より安いんだからたまらない!!
ただしこの価格は朝の9時半~10時半限定。まぁそれ以外の時間でも280円という笑っちゃうような価格ではあります。
しかしラーメンとしては決して笑っちゃうようなものではなく、スキッとした味で堂々たる醤油ラーメンなのだった。
『フォーラムめん』
東京都台東区竜泉2-20-6 佐藤ビル1階
『西新井らーめん』@西新井
電車を待つ間に忍び寄るラーメンの誘惑!
駅の立ち食い蕎麦屋のメニューにラーメンもあるってパターンは見かけますが、この店はラーメンオンリー。まさしく駅ラーメン!
驚くのはその利用客の多さで、次から次へと客足の途切れることがない。まして立ち食いなんで、回転率も異常な高さ。ひょっとして日本屈指の客数を誇るラーメン店か?
ホーム全体にラーメンの香りが漂うのも素敵。
『西新井らーめん』
東武スカイツリー線 西新井駅構内 3、4番線ホーム
『総武線 屋台のラーメン』@総武線沿線
「オヤジ~、ラーメンひとつ」そんな言葉が似合う店
都内にもまだ何軒かあるんですよね、屋台のラーメン屋さん。ってことで総武線沿線駅の屋台です。
これが写真でもわかるように、スープはちょっと濁りの入った豚骨系!
屋台ラーメンのスープのイメージって、もっと透き通ったタイプだったけど、いや~寒風吹きすさぶアウトドアで食べるには、このコッテリ系の方がベスト。おみそれ~。
『総武線 屋台のラーメン』
JR総武線沿線駅 改札前
『らーめん稲荷屋』@稲荷町
食べ終わったら思わず言うぜ「メルシー」と!!
通常のラーメンも提供するが、月替わりで数量限定(10杯ほどのよう)で、フレンチ系ラーメンを出すお店。
いや、これは凄かった!! 皿横に盛られたイノシシの各部位のローストに黒ラッパ茸なんて完全なフレンチ。
他店でたまにあるフレンチっぽいラーメンというより、コレはラーメンっぽいフレンチ!
普通のラーメンも絶対旨いな、コレは。
『らーめん稲荷屋』
東京都台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1階
『リオブール』@蒲田
ラーメンのスープの奥にマドリッドの風が吹く
商品名の“銀河系”というのは、サッカーのレアルマドリードの愛称“銀河系軍団”から。
それに負けじと、豚骨のスープにスペイン料理の人気者である生ハムやオムレツなどがトッピングされたその味は、たしかにラーメンなんだけど、オリーブオイルの香りも漂い、まさしくスペイン風味。
タパスなどの料理とワインも豊富なんで、その〆にどうぞ!
『リオブール』
東京都大田区西蒲田7-6-10
『亜呂摩喫茶部』@お花茶屋
カフェインのせいでなく斬新さに目が覚める
麺からしてコーヒーが練り込まれ、そしてスープはコーヒーに塩で味を付けたという、文字通り徹頭徹尾コーヒーラーメン!
そしてサラミやアイスクリーム、チーズという独自路線のトッピングが施されたルックスは、岡本太郎先生の太陽の塔が如し!
芸術が爆発ならば、ラーメンも爆発なのか? 少なくとも、このコーヒーラーメンは爆発している!
『亜呂摩喫茶部』
東京都葛飾区宝町2-19-16
『カラオケパセラ 秋葉原昭和通り店』@秋葉原
ラーメンを喰いつつ歌うは渥美二郎か冠二郎!
同店オリジナルの二郎インスパイア系ラーメンが、なんとカラオケボックスで食べられる時代がやってまいりました。
そのありがたいところは、二郎系ってボリュームあるから、小食の人だともて余しちゃうじゃん。それがカラオケボックスなんで、2~3人でシェアするのも自由。残しても怒られないし。
リモコンでオーダーするのも時代だなァ~。
『カラオケパセラ 秋葉原昭和通り店』
東京都千代田区神田佐久間町2-10
『ミュール・ミュラン』@武蔵新城
見た目で完璧ラーメン 味も完璧完成形!
パンで作られた丼の中に、まるで食品サンプルのように見事に再現されたラーメンのフォルム。
この完成度があれば味なんてどうでもいいと思いきや、味も旨いんだから唸る!
ラーメンダレの絡んだ麺と丁寧に作られた煮豚やメンマ、ウズラの卵などのトッピングが、パンと醸すハーモニーに感服した。
毎週土曜日にのみ販売の模様。
『ミュール・ミュラン』
神奈川県川崎市中原区新城5-2-14
※店のデータは、2020年月2号発売時点の情報です。
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