旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
旬のさんまは腹わたまで旨い!!
いよいよさんまの旬がやってきました! さんまの旬は9月~10月と、非常に短いので食べ逃しは厳禁です。
旬のさんまは脂がのって最高の味わいに。さんまは大きいもので40cmくらいまで育つのですが、近年、成魚になる前に乱獲されてしまっていることなどもあり、大ぶりのさんまはかなりの高級品となってしまっています。
漁獲量が圧倒的に多いのは、北海道。次いで、宮城県、岩手県となっています。
新鮮なさんまが手に入ったら、刺身がお薦め。もちろん、塩焼きも必食です。塩焼きとすだちやかぼすとの相性は抜群。爽やかな酸味が生臭さをやわらげてくれますよ。他に、竜田揚げ、南蛮漬けなどもおなじみのレシピです。
さんまの塩焼は身ももちろんですが、ほろ苦い腹わたが大好きという人も多いのではないでしょうか? さんまの腹わたが美味しいのは、さんまには胃がなく、えさを極めて短時間で消化・排泄してしまうから。そのため、内臓にえさの臭みが残らないため美味しく食べられるのです。
さんまの塩焼きと大根おろしは定番の組み合わせですが、これは美味しさを高めるという理由だけではありません。実は、大根おろしには焦げに含まれる発がん性の物質を分解する酵素が含まれているという健康効果もあるのです。さんまに限らず、焼き魚を食べる時には、ぜひ大根おろしも一緒に食べてくださいね。
美味しいさんまの見分け方
さんまの新鮮さをチェックする最大のポイントは、くちばしの部分。下顎の先端が黄色になっているのが新鮮さのサインです! 鮮度が落ちるとともに、茶色っぽく変色していきます。また、目が澄んでいて、体全体に光沢があるものを。
脂ののりをチェックする場合は、大きさよりお腹まわりをチェック。お腹まわりが丸々としていて、厚みがあるものは脂がのっている証拠です!
さんまの注目栄養素
青魚の代表でもあるさんまの注目栄養素はなんといってもDHA/EPAという良質な油をふんだんに含んでいる点です。
DHA/EPAの健康効果は数知れずですが、特筆すべきは血液サラサラ効果です。悪玉コレステロールの値を下げ、善玉コレステロールを増やしてくれることで、動脈硬化や血栓の予防に力を発揮します。また、中性脂肪を減らす働きもするなど、生活習慣予防のためには毎日でも摂りたい油のナンバー1と言えます。
血液がサラサラになることで、血流が良くなることから肩こり、冷えの改善も促してくれます。
注意点は、DHA/EPAは非常に酸化しやすい油のため、できるだけ新鮮なさんまを食べるようにするということです。理想は加熱をせずに刺身で食べることですが、焼き魚にする場合には、焼きたてを食べるようにしましょう。時間をおいて、油が空気に触れる時間が長ければ長いほど酸化は進んでしまうからです。
酸化油は体内に入ると体の老化を進める活性酸素を発生させてしまうので、できる限り酸化油は体に入れないようにしましょう。