旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは旬の食材の魅力をご紹介します。旬のものをたくさん食べて、体の内側から健康に、きれいになりましょう!
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
きすといえば天ぷら! サクサク、ふわふわの食感がたまらない!
きすは生息域が広いため、1年を通して水揚げされる魚ですが、本当の旬は産卵前の6月~9月頃。産卵に備えるため餌をたくさん食べて栄養を蓄えるため、脂ののりも良く、さらに身にも締まりがあり、美味しさが増します。一般的に、店頭に並んでいるきすは「しろぎす」です。
旬の時期には餌を求めて波打ち際や堤防の近くなど、浅瀬に来るため、それを狙う釣り人が多くなります。
サイズは20~30cmほどで、スリムなフォルムに小さな口を持つしろぎすは「砂浜の女王」とも評されるほど見た目が美しい魚です。
きすの身は血合いが少なく臭みもないため、シンプルな味付けの料理にぴったりです。そのなかでも、天ぷらはきす料理の代表。きすはスーパーや魚屋さんではすでに下処理された状態で販売されているものが多いのですが、丸ごとのきすが手に入ったら、焼き魚や、お刺身も試してみてください。
ただし、きすの身は少し水っぽいため、焼き魚にするなら塩をふって少し置くと身に締まりが出て、より美味しくいただくことができます。
また、骨も捨てずに骨せんべいに。捌いた骨をサッと油で揚げて、塩コショウをふりかけるだけ。きすの骨せんべいは商品としても販売されているほど美味なのです。
美味しいきすの見分け方
目が黒く澄んでいるもの、お腹に張りがあってピンクがかっていて透明感のあるものを。開いた状態で売られているものの場合も同様で、身に透明感があるものを。白みがかったものは鮮度が落ちている可能性があります。
きすの注目栄養素
高タンパクで低カロリーな魚で、ミネラルも豊富に含まれているところが特徴です。特に、体の余分な水分を除去したり、とりすぎた塩分を体外に排出して血圧をコントロールする働きを持つカリウムの含有量が多めです。また、骨せんべいにすれば、カルシウムをたっぷりとることができます。